講談社現代新書<br> 丸山眞男をどう読むか

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講談社現代新書
丸山眞男をどう読むか

  • 著者名:長谷川宏【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 講談社(2016/07発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061495548

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内容説明

戦後日本を代表する知識人の思想の正体とは。アカデミズムに依拠するエリートとして、かつ行動する学者として、言論界をリードした巨大な思想家の本質を、ヘーゲルの画期的翻訳で注目の著者が明快に見通す。(講談社現代新書)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

もりくに

28
いつの日にか「批評」レベルのレビューをと夢想しながら、感想文「のようなもの」を書き散らす日々に、この本で二つの「批評」に関する卓見を知った。一つは丸山真男さんから。「自己内対話とは、自分のきらいなものを自分の精神のなかに位置づけ、あたかもそれがすきであるかのような自分を想定し、その立場に立って自然的自我と対話すること」。(自己内対話 所収)もう一つは著者から。彼は「自己内対話」に一切言及しない。「丸山真男のごとくおのれに誠実な書き手にたいして、私的メモに本音を探るやりかたは、そぐわない」と。(続き 後日)2018/07/04

ネムル

12
くそ真面目、大衆との乖離。丸山眞男は読んだことのないながら、漠然と丸山批判としてこんなイメージを抱いている。著者の視点もこうした堅物な丸山をなぞるように描かれるが、テキストを丁寧に読んでいて、好感のもてる本だ。特に丸山が文学にほとんど理解を示していないという指摘は面白い。ただまあ、それでもいま丸山眞男を読む意義があるのか、十分に掘り下げられてないような。先にこちらを読んでしまったら、丸山眞男の著作に手を伸ばしたいとは思わないよなw2020/01/20

Michael S.

7
『超国家主義の論理と真理』、『日本ファシズムの思想と運動』や『日本の思想』などの丸山の有名な論文を読んだ後、読むと良いと思う。著者は、丸山の文章の近づきにくさを「学問の世界と生活者の日常との距離の大きさに丸山眞男は無自覚だ」P.209 。と批判する。そのような著者だから、丸山の思想について各論文から適切な箇所を引用して、丸山の思想と人柄のわかりやすい解説書になっている。また、著者である長谷川宏自身の考え方(批判のやり方)や文章も誠実で好感が持てる。 2018/11/24

うえ

7
「丸山眞男は、竹内好や長谷川如是閑や村上一郎にたいしては、隣の八っつあんや熊さんのようにむきあうことができた。が、名もない八っつあんや熊さんにたいしては、そのようにむきあうことがむずかしかったのではないか…同じ人類としてむきあうことがむずかしかったのではないか」「思想家あるいは政治思想家と呼ばれるのを嫌い、自分は政治思想史家なのだ、というのが丸山眞男の口癖だった」「安保闘争後四十年の歴史は、ここに述べられた期待に沿うようには動かなかった。だから、結果論からすると、丸山眞男の期待は過剰な期待だった」2015/07/12

sk

4
長谷川宏がこっちにも関心があるとは知らなかった。とても分かりやすく平明で、丸山の思想を理解するのに適している。もちろんここから丸山自身の著作へと向かうのである。2016/04/02

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