講談社現代新書<br> 入門 哲学としての仏教

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講談社現代新書
入門 哲学としての仏教

  • 著者名:竹村牧男【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 講談社(2016/07発売)
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  • ISBN:9784062879880

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内容説明

仏教って、こんなに新しく面白かったのか! 常住不変な存在としての「私」を否定する無我。主客二元論を根本的に否定する縁起。無意識の世界、絶対現在の時間論等、現代西洋哲学を先取りした思想に迫る。(講談社現代新書)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イプシロン

33
(再読)初読のときはかなり斜め読みをしていたことに気づいた。今回は素直に読めたので糧ある読書となった。内容は「縁起」があらゆるものを成り立たせているという概略を述べたもの。存在する事や物、言語、心、自然、仏(神)、時(空)間=世界が縁起によって成り立っているといことが仏教哲学をもって語られている。一応、極めつけとして縁起それ自体もまた縁起によって生滅しているという竜樹の『中論』も説明されているが、それなりに仏教の知識がないと理解するのは難しい体裁の入門書といえるか。例えば、存在する事や物においては、2020/10/07

イプシロン

19
「入門」とあるが、入門者が読んで理解できるとは思えない内容。少なくとも「空」と「縁起」を知らないで読むのは苦痛かもしれない。哲学としての仏教と銘打ちながら、宗教としても社会に役立つべきと述べるあたりに一貫性を欠いているのは残念だ。宗教=超自然・超自己の探求であって、哲学(仏教)=自己を対象とした自然哲学・実践的認識哲学ということを理解していないのかもしれない。その実践の部分に宗教性を見ているのかもしれないが、定義の曖昧さは避け得ないだろう。良き倫理や道徳が優れた哲学から生まれるという弁には同意するのだが。2018/05/14

モリータ

12
◆著者は東大印哲出身、筑波大名誉教授・東洋大学長。専門は仏教学(大乗仏教、唯識・華厳思想)、宗教哲学。◆「存在・言語・心・自然・絶対者・関係・時間」をテーマに、主に中観・唯識・華厳・天台・密教思想の考え方を紹介。テーマ設定は魅力的であり、筆者の専門分野は未知の内容のため興味がもてたが、以下の点で仏教学ないし比較宗教哲学の「入門書」としては?がつく。◆西洋の近代合理主義・要素還元主義・主客二元論が見直されるポストモダンの時代において、仏教が古くからいかに深く先進的だったかということを繰り返し述べるが(続)2018/05/22

山下哲実

10
図書館本にて読了! 仏教って宗教というよりは哲学だと以前から思っていました。それを映像化したのが『マトリックス』であるという説も納得です。だから仏陀は「目覚めた人」と呼ばれたのでしょう。本作は分かるところもあるけど分からないところもあります。でも哲学ってそんなもんだと思います。以上!2025/06/06

かんがく

9
存在、時間、絶対者などの西洋哲学において思索対象になってきたテーマに仏教思想が早い段階から触れてきたことがわかる。2024/12/30

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