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内容説明
日本は大陸で何をしたのか? 軍医中将石井四郎と医学者達が研究の名で行った生体実験と細菌戦の、凄惨で拙劣な実態。残された資料を駆使して迫る、もう1つの戦争犯罪。戦争は終わらない。(講談社現代新書)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
30
悪魔の飽食は実像に迫るものであったが、こちらは根拠がハッキリしないものが多く、疑念を抱いた。肯定をしているようで否定もしており読み取るのが難しい。新書なので簡潔にわかりやすくかと思ったが、余計に疑問が湧いた。2018/03/21
無重力蜜柑
12
これだけ大規模かつ組織的な人体実験が行われたのに戦後は皆普通に働いていることに驚く。日本の工廠を見学したアメリカの科学者が「見るべきものはない」と言ったそうだが、人体実験のデータに関してはそうではなかったのか。とはいえ登戸研究所でも似たような研究がなされていたり、最終的な成果がしょぼかったりする辺りは日本陸軍。題材的に仕方ないのかもしれないが、全体を覆う親ソ親中反米なオールド左翼感が微妙に信頼できない。資料をはみ出した想像や断定にイデオロギー色が滲み出ているのだが無自覚なんだろう。廣重徹の弟子なのは納得。2022/06/24
CTC
6
本書の主内容は大体事実であろうと納得する。凄惨な実験内容には改めてショックを禁じえない。しかし1941年時点でソビエトが外蒙にて人体実験を行った可能性があるとか(ノモンハンでの捕虜も、とか)、朝鮮戦争での米国の生物兵器使用は可能性大だとかさらりと凄いことが書いてある。ま、著者は日本軍が中国で二千万人、南京だけで20万人を殺して、戦後何もしていないとか、731部隊員が事実を隠蔽したのは昭和天皇を守るためだったとか、破綻した持論を展開してもいるのだが。これでは全てが左巻きの戯言かと思われかねない。2014/05/15
おらひらお
6
1995年初版。人の倫理観がなくなったらどうなるかを示した本です。現代でも人体実験の必要性は説かれていますが、本人の意思と生命の保証は最低限必要なものだとされます。個人的にはノモンハン事件の時に生物兵器が使われていたことは知りませんでした。あと、ここでも遺伝子組み換えが画期になることが指摘されています。2012/09/08
みなみ
5
NHKの特集から探して読んでみました。731部隊の生物兵器の研究は結局、先行研究の焼き直しだったし、人体実験をしてまでやることなのかと筆者の考察が述べられている。それだけ読んでしまうと結果論のようにも読める。だが現実に石井が生物兵器の限界を知り、731部隊の内部で士気を鼓舞するために新しく部隊を作っていたりするので、それは結果論だろう?とは言えまい。2017/08/17
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