ブルーバックス<br> 質量はどのように生まれるのか 素粒子物理最大のミステリーに迫る

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ブルーバックス
質量はどのように生まれるのか 素粒子物理最大のミステリーに迫る

  • 著者名:橋本省二【著】
  • 価格 ¥1,144(本体¥1,040)
  • 講談社(2016/07発売)
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  • ISBN:9784062576802

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内容説明

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ヒッグス粒子とは何かの鍵は真空にある。素粒子物理最大の謎に迫る。2009年、スイスのCERNで人類史上最大の加速器LHCが動き出した。そこでは質量が生まれる仕組みの鍵を握るヒッグス粒子の発見が期待される。しかし、それが見つかれば質量の起源の問題はすべて解決されるのか?質量が生まれる仕組みの理解には、特殊相対性理論や量子力学はもちろん、自発的対称性の破れなど現在の素粒子理論の基本的な考え方が総動員。(ブルーバックス・2010年4月刊)

目次

第1章 すべては理解できるものか-元をたどってみる
第2章 質量とは何か-押しても引いても動かない
第3章 ゼロと有限の境目-光のように速く飛んでみる
第4章 自転する素粒子
第5章 右と左が違うのは-見えざる弱い力
第6章 沈むときは二人で-真空に沈殿する素粒子
第7章 陽子に針を突きさす-クォークの登場
第8章 真空の雑踏-何でもありの量子論
第9章 あるんだったら出してみろ-ヒッグス粒子と巨大加速器

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

林 一歩

26
発熱時に読む内容では無いが、面白くてあっという間に読了。娘にはこの辺りに興味を持って頂けると有難いのだが(苦笑)2014/02/12

魚京童!

14
宇宙のすべてを理解することは可能か? 本書の初めの方で問いかけたこの疑問に対する答えは出たのだろうか。  って書いてあるけど質量がどう生まれるかが問題じゃないの…?www2014/01/31

風竜胆

14
ブルーバックスにはよく見られるが、余談やたとえ話も多く、なかなか本丸まで辿りつかず、却って本質の部分も分かりにくくなっているのではないかと思う。もっと本質の部分だけをコンパクトにまとめてもよかったのではないだろうか。   2013/05/15

shinano

13
本書がネット書店から手元に届いた日に「CERNがヒッグス粒子発見か!?」のニュースに接した日だったことに驚いた。このニュースとそれまでに読んできた対称性についての書物や「物質のすべては光」という質量獲得起源についてのものを済ませて本書を開いたので、妙な意味深読書の思いがしたのだった。著者が素粒子に興味ある一般人向けを相当に考慮して執筆しているのが窺える。しかし、本書でも約3分の2は素粒子の予備知識と場の量子論に費やさなくては質量獲得の説明はできないので、ここは我慢だ。南部理論を理解することが重要である。2012/01/17

やす

9
質量とは何であるかを説いた本。質量の起源とは真空との相互作用によって本来光速で質量の無い素粒子が速度を遅らされることにより発生するというもの。真空とは粒子と反粒子のペアが縮退して凝縮された状態であり、粒子はその真空の反粒子と対消滅し残った真空の粒子はさらに別の反粒子と対消滅を行う。といった相互作用によって速度が光速から遅くなり質量を持つにいたったとのこと。本来光速であった粒子は対称性を持っていたが、それが真空との相互作用で減速して対称性を失うことを自発的対称性の破れという。南部理論の数式によらない解説書。2011/11/18

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