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内容説明
多様なものをいかに整理し、体系づけるか? 進化するのは生物だけじゃない。言語、車、蕎麦屋……系譜・系図はあまねく広がっている。祖先-子孫の由来をどう推定するか。その方法論と考え方を平易に解説! (講談社現代新書)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
84
系統思考と分類思考ということでこのような考え方も一つの方法と思われます。私は初めてこのような考え方を知ったのですが確かに様々な学問で応用ができるような気がします。その根本の考え方や理論も重要なのですが、もう少しケースを入れていただくとより参考になったのではないかと思います。2015/11/07
白義
16
歴史というものには、反復可能性や実験可能性を重視する自然科学の基準が上手く適用できない。では歴史の科学というものは不可能なのだろうか。いや、そうではない、自然科学には自然科学特有の方法があるように、歴史や進化の学にはそれ固有の方法がある。そのようにいう著者はその方法論に、いくつものデータを集めそれを説明するためのベストな仮説を選ぶ「アブダクション」を据え、さらにそこから縦の時間的な系譜を構想する系統樹思考の世界を展開していく。そしてその系統樹思考は文理を問わず学問、いや人類史に広く現れている思考法だという2017/08/12
中島直人
8
このような、とっつきにくい、小難しいタイトルについて、読む人のことも考慮して、その興味を維持しつつ、分かりやすく議論を展開してくれた作者に感謝。作者もあとがきに書かれていたが、今後生きて行く上で、有用な言葉が一つ増えたことで、非常にためになった気がする。2014/07/13
takam
7
何となしに手に取ってみたが、難しい。著者の教養の幅広さもさることながら、様々な切り口で話が展開していきついていけなかった。系統樹やツリー構造について単純に考えてみたがこんなに奥深いとは。歴史、生物学が真っ先に適用分野に挙げられるが、それを図示したり構造をモデル化するための数学が登場する。そして、今の時代なら計算機も解析に使われるようになる。家系図をなんとなく見ていたが、ここまで深いものとは…2019/08/15
脳疣沼
5
3回くらい再読しているがやっぱり面白い。これほど面白い新書はなかなかないと思う。パッとしないタイトルだし、多少小難しいのにこれだけ売れてるってことは、やっぱり読んだ人が人に勧めたくなる本なんだと思う。2018/05/31