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内容説明
超大国の外交政策を見通すための最良の一冊。ブッシュ外交などと言われるが、外交はもちろん時の大統領の性格だけに負うものではない。建国以来、今日にいたるまでの政策を様々な視点から徹底的に分析する。(講談社現代新書)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nnpusnsn1945
34
アメリカ外交が混乱しつつある時に、概要を掴みたくて読んだ。イラク戦争登場に書かれたものであるので多少古い(著者のイラク戦争を巡る見解等)が、アメリカ建国から、ブッシュジュニアまでの外交(当然世界の外交を見渡す上でも有益)を網羅している。余談(リンカーンとケネディ暗殺の偶然は面白い!大統領の個人的な顔も解説あり!)や映画も絡めているので、ただ硬い本でもないので良い。2025/05/27
James Hayashi
25
アメリカの外交に平和などない。反共か武力闘争、覇権保守。日清戦争時、すでにアジア各国のアドバイザーとして暗躍したアメリカ。そういう部分を探していたが、教科書的なアメリカの歴代大統領の功績のような内容。2020/04/05
James Hayashi
21
積読であったが、最近見始めた「そこまで言って委員会」に出演している著者に興味を持ち読み始めた。かなり簡潔に書かれたアメリカ外交史で読みやすいが、一般人には必要としない知識を扱っているので外交史ビギナーの教科書的。政権を取った大統領により、政治と外交が変わるのが見て取れる。米恋大統領を中心とした外交史だが、大統領とブレインたちの思惑が感じ取れる。2016/07/06
高橋 橘苑
20
日本人の多くがアメリカを、その関わりの最初から大国として存在したと、イメージしているのではないだろうか。ペリー提督の黒船に、無理やり開国させられたという、ある種の幻想的被害者意識が、今もなお底辺にたゆたうとしている気がしてならない。本書は俗な陰謀論とは無縁な、正面からアメリカ外交を見据えた良書である。アメリカ外交には、副題にある苦悩と希望が交錯する。アメリカには建国以来、旧世界とは異なるアイデンティティーがある。この自己イメージがアメリカ外交を強く規定してきた。その苦悩と希望は、まだ続いているかのようだ。2015/05/26
かろりめいと
6
2005年2月刊。当時は子ブッシュ政権2期目。アメリカ側から見たアメリカ外交史。国際政治学の視点をベースにして、米外交の4つの歴史潮流(ハミルトニアン・ジェファソニアン・ウイルソニアン・ジャクソニアン:)で建国からイラク戦争までを読み解く。先日読んだ岩波新書の方は、非アメリカ人から見たアメリカ外交論のような気がした。面白かった。2020/12/07