日の鳥 2

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¥990
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日の鳥 2

  • 著者名:こうの史代【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 日本文芸社(2016/06発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784537261479

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内容説明

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こうの史代氏の最新刊がついに登場!2016年秋アニメ映画化予定の『この世界の片隅に』などの話題作で根強いファンを持つ著者が、復興に向け歩む東日本の姿を描くヒット作の第2弾。突然いなくなった妻を探して旅に出た雄鶏。彼女の想い出と震災後の各地の姿を重ねながら旅は続く。震災後5年が経ち、少しずつ関心や記憶が薄れていく一方で、ただひたすらに日々の営みを積み重ねていく被災地。その風景が、イラストと詩で優しく穏やかに紡がれます。これまで日常に寄り添う暖かい目でヒロシマを描き、新たな戦争文学の世界を築き上げたとも言える著者が、穏やかに丁寧に今の東日本の姿を見つめます。震災がテーマでありながら、雄鶏という一風変わった主人公の旅行記にもなっており、親しみやすい語り口で各地を巡っていきます。主人公が途中で出会う野鳥たちも独特の存在感を醸し出し、愛らしさとユーモアを楽しみながら、家族で一緒に読み継げる一冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yoshida

136
こうの史代さんが東日本大震災の被災地を廻りスケッチをしてゆく。第二巻である。ともすれば震災の事が忘れられてしまいそうな中、被災地に住む者としてこのシリーズは有り難いと思う。徐々に復興が進む地域と側に残る震災の傷痕。私の通勤路の福島駅も出てきます。飯舘村も除染の様子が出てきます。その通りです。なかなか先が見えないのです。描き下ろしの「小さな世界」で人間が眠っていたウランを原発で利用し、事故の結果撒き散らされたセシウムが描かれています。苦しくも物悲しい。次巻で完結。どんな締めくくりになるのか気になります。2016/07/18

美登利

100
明日で震災から6年。被災地を訪れ、スケッチを続けるこうのさん。おんどりの目となり、その風景を描きつづけているようです。妻を探す旅に出たおんどりは各地の変化と風化を私たちに教えてくれます。ここ一週間くらい震災関連のニュースが増え、明日は特集も組まれることでしょう。避難解除が来月にされる地域もあると聞いています。最後の描き下ろしを見ると、完全に安全とは言えないと感じてしまいます。何が正しくて何が間違っているのだろう、答えはなかなか見つからない。2017/03/10

えちぜんや よーた

81
特別書き下ろし「小さな世界」について。こうの先生のセンスがキレキレw 日常の細部にこそ神が宿るという考え方が原子レベルの世界にまで到達して、親しみのある絵柄で分かりやすく表現されている。本当に絵を描くのが好きなんだなぁ。2017/03/10

70
奥さん探してもはや3年。前作よりも月日が経った分町の様子も変わっています。でも変わらない風景や変わらない思いもまだそこには残っているのだとよくわかります。ちょこちょこ出てくる日の鳥からのクイズも可愛い。2017/01/28

こばまり

59
特別書き下ろし「小さな世界」は原子力の仕組みについて、これまでで最も理解が深まるものだった。おしまいに「できれば三巻までついて来ていただきたい」との一言。ついて行きますとも日の鳥さん。奥様はきっと火の鳥。2016/12/21

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