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内容説明
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病気やケガで右手が使えなくなっても、左を利き手にできる!現代のリハビリテーションは、障害があっても、残っている健常な心身の機能をとことん伸ばし、それを新しい能力にまで高め、1人の自立した人間としての新しい生活の確立をめざすのである。本書では、神経の再生や脳機能の再編成、あるいは心の立ち直りなどに関する新しい知見を応用して、人間の全面的な回復をはかろうとするリハビリテーション医学の最新の姿を紹介する。(ブルーバックス・1996年4月刊)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CCC
8
能力を元に戻すだけがリハビリではない、と聞いてなるほどなあと思った。体が不自由な状態でも、不自由な部分の機能を他の部分でカバーするなど、方法もさまざまだ。2020/06/27
イキュア
3
リハビリテーションを第一人者である上田敏先生の解説。機能回復的なリハに関しては興味を持つ人が多いものの、人間的な生活をどのように回復させていくかといリハには、現代においても苦手意識を持っている人が多いように思う。ひとえに人間の生活というものが個々人で違いすぎて複雑なため把握にかなりの労力を要する。また限られた時間で身体を動かすなどの直接的な処置が求められ、その要求も応える必要があるため、手が回らないといったこともあるだろう。いかにリハは機能訓練だけではないということを啓発していくかが今後の課題だろう。2022/08/21
むっく
1
リハビリテーションに対する認識が改まった。どの章も非常に参考になったが、特に第8章は大好きな井上雄彦の『リアル』と重なるところがあり、強く印象に残った。以下は本文より特に印象的だったところを抜粋したものである。→多くの場合、「意欲がない」ように見えるのは、患者さんにとって「先が見えない」、つまりこれから自分がどのような人生を生きて、その人生にはどのような生きがいや喜びがあるのかがまったく見えない、したがって希望がもてないからである。2014/02/25
ユウユウ
0
リハビリテーションの根っこのところを教えられる。