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内容説明
日本人が考える「日本語」と外から見た「ニホンゴ」は違います。「どこが難しい?」「意外な魅力とは?」「どう教えるか?」豊富な日本語教育経験から語る、日本人のための日本語再入門。(講談社現代新書)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
52
日本語について日本語学校の教師が書いた本。これを漫画にしたら日本人の知らない日本語になるなぁと思う。日本語話者からしたら何気ない一言でも外国語を母語にしている人に説明するのは難しいなぁと感じた。2012/03/07
ホークス
48
2009年刊。外国人への日本語教育を通じて発見した日本語の特徴や面白さ。日本語は音の種類が少い一方、ひらがな、カタカナ、漢字の3つの表記を混ぜて書く稀有な言語。外国人が「なぜ?」と思う日常語は多い。例えば「ている」には多数の用法があり中々難しい。「今、〇〇を食べている」「いつもここで食べている」「窓が開いている」など。「た」はもっぱら過去の印だが、「あ、あった!」「そうだ今日はテストだった」「どいたどいた!」などの「た」は意味が違う。日本語教育の参考として、片岡義夫氏の関係書を挙げているのが面白い。2022/11/23
ntahima
47
日本語教育の本って日本語の専門家が書いているのにも関わらず非常に読みにくいものが多い。言葉の定義や論理の整合性を重視する為どうしてもそうなりがちなのは理解できるが。さて本作であるが、先ず出だしが非常に読みやすい。ツカミOK!名著『日本語』(金田一春彦)を思い出した。勿論、新書版という量的制約の為、これ一冊読めば日本語が教えられるかと言えば実はそうではない。これから日本語教育の勉強を始めようと思っている方、日本語を教えながらも授業の進め方に悩んでいる方にお勧めの一冊です。『もしも・・・』の方も読んでみたい。2011/07/07
Saiid al-Halawi
20
めっちゃ良書だと思った。テーマは絞ってるけどちゃんと語用論とかSLAとか認知言語学とかその他周辺分野のツボをおさえてるんじゃないかと思う。日本人は母語話者以外の日本語に対して不寛容だってのにはちょっと思うところがある。2014/10/05
しゅん
15
日本語を教える著者の経験から、他言語(主に英語)との差異をみる。日本語を外から見るという視点はなかなか実感できないのでありがたい一冊。日本語話者は世界人口中9位いるにもかかわらず日本国の外で使えないという微妙な位置付けが話者の意識にも作用していると思った。後半は日本語教師になりたいための実践的なアドバイス中心になる。2019/12/30