ノバク・ジョコビッチ伝

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ノバク・ジョコビッチ伝

  • ISBN:9784408455952

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内容説明

世界No.1のテニスプレーヤー、ノバク・ジョコビッチがどのような家庭に生まれ、どのような環境で育ち、どのような人々と関わりながら、どういう成長を遂げてきたかを克明に解説。特に、5歳のジョコビッチの才能をすぐに見抜き、テニスだけでなく、詩や音楽、他言語も教え、人間として大きく成長させたセルビアの元プロテニスプレーヤーのエレナ・ゲンチッチという最初のコーチのことは、綿密な取材を通して詳しく描かれています。いつも練習開始時間より早くコートへ行って入念に準備をしていた様子や、NATO軍の空爆が続いた時期も転々としながら練習を続けたこと、コーチの指導をスポンジのように吸収していったというジョコビッチの幼少期や少年時代の様子もよくわかります。さらに、過激な父親のことや父との関係、突然クビにされたコーチたちの言葉、鋭い観察眼による他選手のものまね、昔からフェデラーやナダルより長く生き残ることを目指して周到に準備してきたこと、主な試合の振り返りなどを通して、ジョコビッチの全体像を浮かび上がらせていて、客観的な視点から彼を知ることもできます。単なる世界No.1のテニスプレーヤーとしてだけなく、新生国セルビアの親善大使として大きな役割を果たしているジョコビッチという人物を、様々な角度から描写。ユニクロの子どもたちの夢を育てるプログラムや自身の慈善事業にも積極的に取り組んでいます。愛国心が強く、頭もキレるジョコビッチは、これからも世界から注目される人物であることは間違いなく、セルビアを代表する存在として、引退後も様々な分野で活躍が期待されていることがよくわかる一冊です!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りー

22
強過ぎてつまらないテニスといえば奴だ!と言わしめるくらいに盤石なテニスを展開する王者ジョコビッチ。十歳にもならないうちから、誰かに促されるでもなく自らのキャリアを描き出し、しっかりと自己管理をしていたのだというのだから、なるべくして王者になったとしか言いようがない。才能ある若者が陥る、それこそフェデラーやマレーでさえ陥った傲慢さに踊らされることもなく、アガシやナダルのように他人に管理されるでもなく、ここまで徹底的に己を律し続けた選手というのを僕は他に知らない。まあでもテニスは強過ぎて面白くないのも確かだ。2016/06/05

るるみこ

14
長きにわたり世界のテニス界を取材しているクリス・バウワース氏によるノバク・ジョコビッチの評伝(※自伝ではない)。関係者への取材に基づき、幼少期~絶対王者へと上り詰めた近年までについて綴られた1冊。自伝ではないので、どこまで真実に近づけているのかは定かではありませんが…とても興味深い内容でした。セルビアという国に生まれ、戦争を体験し、常に意識を高く持ち、自分を律し続けたからこそ培われたジョコの強さの根幹を垣間見た気がします。長く活躍して欲しい選手の一人ですが…引退後に綴られる予定の自伝も今から楽しみです♪2016/11/03

もくたつ(目標達成)

2
テニス世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチの幼少期から世界に名を轟かせるまでを、時系列順に示した作品。関係者のインタビューが豊富に使われており、多様な視点からジョコビッチの人柄や才能を知ることが出来た。賢く洗練されたセルビアの広告塔でありながら、エレナと築いた家庭では父親と夫の顔も持つ。一年を通して過酷なスケジュールの中戦うテニス界の厳しさと、選手同士の友好関係を知れた。セルビアが、ジョコビッチの力を借りて世界的地位を向上させられることを願う。2021/12/26

Hiroo Shimoda

1
自伝ではない。公認でもない。家族や過去のコーチらへの取材が主で、ジョコビッチ本人の声は殆ど無し。それもそのはず、ジョコビッチはいずれ自伝を書くつもりとのこと。ということで物足りない部分はあるが、それなりに面白い。印象的なのは子供の頃からプロ意識が高く、ストイックだったということ。両手バックは10歳のとき自ら片手から変えたいと言い出したなどなど。そりゃ強くなりますな。2016/07/10

dantom

1
ジョコビッチの評伝(自伝ではない)。 最近の彼しか知らない者からすれば、2010年頃までの棄権癖(正当な理由がある)と、それへの様々な批判は想像もできない。 幼少期の戦争体験も含め、様々な試練を乗り越えてきた今の彼は、自身も認めるように「現役選手としての絶頂」を迎えている。 2016/05/31

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