内容説明
『ココロ」『秘密警察』『東京電脳探偵団』等数多くのボカロ小説を手掛けた石沢克宜の「ボカロ」をモチーフにしたボカロ愛にあふれた4編の小説集。■『底辺Pの僕が文豪になるまで』 売れないボカロPがスカウトされ小説を書いたら大ブレイク! ■『ボカロは衰退しました?』 アンドロイドをアイドルとして仕掛けたら大ヒット! 世の中はボカロブームに沸くが……■『ボカロを探して2000年』 ある日突然女子高生の前に未来から来たという男が現れる。彼は言う「未来には『音楽』というものがない」■『オワコン先輩』 細くて狭い通りで偶然、先輩に会いましたが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じーつー
5
短編4編。 いや、中編1編、短編2編、超短編1編。 怪我をして鍵盤を叩けなくなった女子高生がボカロを通じて音楽に触れる作品だったり、ボカロPの大学生がボカロ小説を書いて同人から商業の世界へ入っていく作品だったり。 割りと好き。 ところでボカロは衰退しているのだろうか。 確かに今は米津玄師として活躍しているハチもボカロは終わったと言ってるみたいだし。 でも変わらず盛り上げ続けている人たちもまだいるから。 全盛期に比べて勢いはなくなったかもしれないけど、衰退もせず生き残り続けていると思う。2021/04/14