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でね、「この猫は赤ん坊みたいな声で鳴くのねえ」って、思った。だんだん、自分に迫ってくる。「これ、猫じゃないような気がする」それはね、最初は「ニャー」ってやつが、「ニイヤァー」になり、「イヤー」になって、「ヤー」になった。でも、赤ん坊だったら、絶対抱いてる人がいるわけですよね。けれど、周り見ると、そんな人はいない。そして、確実に声は近付いてくる…。恐怖大王・稲川淳二。その体験実話の集大成とも言える１冊がここに、登場！稲川淳二本人が選ぶ、身の毛もよだつ究極の恐怖話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タカシール
1
25編の恐い話が収録されています。どれも恐いのですが第五話「幽霊が出る測道」がお気に入りです。ゾォーっとさせていただきました。TVなどでの稲川先生の「語り」を思い出しながら読んだので「ゾォーっと効果」が高まりました。文章で読んで、稲川先生がオノマトペの名手であることに改めて気がつきました。2014/08/02
akatuki
1
心霊の語り部、稲川淳二の怪奇談を収めた作品。話しを聞く場合よりあまりこわくなかったがとても良かった。2014/07/03
