文春文庫<br> 母親やめてもいいですか 娘が発達障害と診断されて…

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文春文庫
母親やめてもいいですか 娘が発達障害と診断されて…

  • 著者名:山口かこ/にしかわたく
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • 文藝春秋(2016/06発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167906269

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内容説明

「この母親は許せない!」「すごく救われた。ありがとう!」賛否両論を巻き起こした超ド級の子育てコミックエッセイ!母娘の近況も新たに追加収録。
高機能自閉症やアスペルガー症候群の権威・杉山登志郎先生の解説付き。

不妊治療や流産を乗り越え、ようやく授かった娘は発達障害だった。療育に奔走するが、わが子と心が通い合わない事に思い悩み、いつしか将来を悲観するようになっていく。チャット、浮気、新興宗教……現実逃避を重ねる中、夫から離婚届を突き付けられてしまう。その時、私が選んだ道とは――。著者の絶望と再生の体験記!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

積読亭くま吉(●´(エ)`●)

104
自分の事かと思いながら読んだ。母親では無い、ウチの子ども達は、驚くほど手がかからなかった。私だ、私は…こういう子どもだった。2016/05/31

あん

79
切望した我が子が発達障害と診断された作者の、発達障害の子供との生活の難しさと葛藤が赤裸々に描かれたコミックエッセイ。子供との将来に希望を見出せない不安の中で、強く正しく生きていける人間は極僅かです。作者の行動には賛否両論あるようですが、頑張れない母親にこそサポートが必要だと痛感する内容でした。作者が泣いたジム・シンクレアの『私たちのことを嘆かないで』という詩には私も泣きました。コメント欄に載せるので、この本に興味を持った方は読まずにどうぞ。2016/08/11

しいたけ

74
合間に入る杉山登志郎先生の解説が興味深かった。先生の病院の受診3年待ちという状況を、数年がかりでシステムから是正したとのこと。他にも光ある話がたくさんあったけれど、やはり主役はこのお母さん。私はかこさんを責められないと思った。承認欲求を満たされずに育ったゆえに、おそらく定型発達の子を育てても小さな躓きを抱えながらの子育てになっていたはず。このてのお母さんに自閉症スペクトラムの養育は酷だ。親子の普通の甘いやりとりになりづらいから。大変だったと思う。そして何より娘のたからちゃんの気持ちを思うと辛くて涙が出る。2016/05/29

さおり

68
読みたいと思ってた本、文庫になってる!!とうきうきして買ってきたけど、既視感がはんぱない。あぁそうか、全部立ち読みしたんだった、と思い出しました。まぁでもいいんです。手元に置きたかったし。間に挟まってる杉山登志郎さんとの対談が、良い。この先生はもともと虐待が専門なので、そこが一番熱く語られてた感もありますが、全体的にわかりやすかったと思います。コミック部分では、たからちゃんが丸尾くん似のお医者さんに指摘された「巻き込みこだわり」ってのが、かなりあるある。私も関わり始めたばかりの母子と、よくこの話してます。2016/12/20

柊子

27
辛い気持ち、逃げ出したい気持ちは分かるし、同じように苦労して子育てした人は多いと思う。でも、著者の場合は思うだけでなく、実際に逃げ出した訳だから、断じて許せない。娘さんは「母親に捨てられた」と思うだろうし、傷ついているはず。ご主人とそのお母さんが温かくて気持ちの大きな人で良かった。私もこんな姑になりたいな。2016/06/11

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