内容説明
人工知能・知識情報処理研究の第一人者が、人間の「考える」という機能について科学的に考察し、その本質を明らかにしようとしたものです。 これまで、「考える」とはどういうことかという議論は、一部の哲学書を除いてほとんどなされてこなかったのが実情です。本書は、哲学論ではなくあくまでも科学として「考える」ことを分類・分析し、人間の知的活動の本質に迫ります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
YNR
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思考について論理的にアプローチされている。考えるとは、心のなかに、ある概念を形成する行為である。まずは、「考える」かたち(立案と検証)を見つけること。保守的な考え方と、脱既存概念の考え方。新しい視点をつくることは、まずは心的な準備が必要である。美の間隔が創造という行為に大きく関わっていると信じている。2016/06/15
明るいくよくよ人
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考えるという構造を科学的に考えた大家の本。脱既存概念が目指すところだが、そこに至る確実なメタな方法論はない。最後は、考える人の美意識のみがこれを決する場合もある。言語と生理機構、言語と考えることに関してよく整理されていて、自分にはためになった。2012/04/04
takao
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ふむ2025/05/14
ゆう
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いけた。思考ってなんだ?と思い続けて色々読んできたが読み終えて数時間呆然としていた。閃きによりパラダイムシフトが起こってきたこと、また、閃きはCPUにはできないことからシンギュラリティは暫く起こらないなと思った一方でこの考え自体もこの本でいう脱既存概念していない固定的な思考なんだろうなというジレンマを感じた。あと「良いものは美しい」という命題も強く印象に残ったし、パースのアブダクションもひらめきの一部でしかない。生物のニューラルネットワークも高性能すぎることも初めて知ったし、諸々衝撃的だった。2020/07/21
ゆう
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いけるやろと思ったがバチクソ難しい。。2020/07/20