SB新書<br> なぜ、世界から戦争がなくならないのか?

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SB新書
なぜ、世界から戦争がなくならないのか?

  • ISBN:9784797387629

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内容説明

21世紀の戦争は「お金を得るための戦争」だった?
これまで誰も指摘してこなかった、「資本主義社会における“戦争”の位置づけ」に池上彰が切り込む!

「なぜ、世界から戦争がなくならないのか?」
世界の戦争史を振り返っても、侵略のためだったり独立のためだったり、
宗教による争い、資源の独占、内乱などなど、その要因はさまざまです。
しかし、21世紀に突入してからの戦争に目を向けると、「お金儲けのための戦争」、
すなわち「戦争ビジネス」という側面が浮かび上がってきます。
そう、世界には「戦争」によって生活が成り立っている大勢の人々がいるのも真実なのです。
本書では、戦争がなくならない原因に向き合うことから、戦争に対する解決の糸口を探ります。
「戦争が世界のビッグビジネスである」という新たな切り口から、
資本主義社会における「戦争」を客観的にとらえることができる1冊です。

2016年2月12日にフジテレビで放送され、
大反響を呼んだ「金曜プレミアム 『池上彰緊急スペシャル』」を書籍化!
「素晴らしい内容」「戦争に対する心ある警鐘」「あらゆる世代に見てほしい」
「ぜひ再放送を!」などの視聴者からの声も多数寄せられた、高視聴率番組。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

zero1

71
今も戦争は続く。人は本当に戦争をなくしたいと思っているのか?戦争はビジネスチャンスだし、広告業界も儲かる。だから少女にウソの訴えをさせる。それを大統領は何度も演説で用いる。メディアと戦争は今も昔も深い関係にある(後述)。民間軍事会社に軍産複合体の現実。イスラム国は何故なくならない?日本の武器輸出解禁までの動き。苦い経験があるドイツは教育で戦争をどう伝えているか(後述)。ヒトラー、東条、ジョンソン(後述)、ブッシュ息子と戦争の関係。複雑な中東情勢も分かりやすく解説。さすが池上氏。8月の戦争関連本第三弾。2020/08/03

夜間飛行

67
巨大軍需産業が一つの原因であるらしい。平和になると人々が失業するから。ただし戦争や飢餓のため理由も知らず命を落とすのとどっちが切実か…それを考えさせるのは教育やメディアだろうけど、現実には全く逆の事が起きている。例えば、ナイラという少女が世界に発信したイラク兵の残虐行為はまっかな嘘であり、米政府による誘導の疑いもあるという。わが国でも経済優先の発想は根強く、安倍政権で武器輸出がなし崩しに解禁されたのもその一つの現れのよう。今後は報道をもう少し慎重に受け取ろう。一人でもそう意識すれば何か変わるかも知れない。2016/09/25

ばりぼー

51
イスラム国は、かつてイスラム帝国だった領土を取り戻す野望を持ち、石油の密輸・税収などで得られる月100億円ほどの資金を元に、水面下で活動を続けている。中東では、宗教宗派の違い、民族の違い、経済格差が絡み合い、対立はなくならない。戦争は大きな金が動くビッグビジネスで、アメリカは年間70兆円を超える軍事費をかけ、軍需産業と結びついて雇用を支え、社員を戦地に派遣する民間軍事会社や世論を誘導する広告代理店なども存在する。日本も一昨年制定の「防衛装備移転三原則」を根拠に、武器輸出による経済成長を狙っている。2016/11/04

レモン

42
2016年に放送されたテレビ番組の内容をまとめたもの。池上さんらしいわかりやすい文章。欲を言えば書籍化にあたりもう少し掘り下げてほしかった。戦争で生計を立て、バンバンお金を儲けている企業や国がある限り、戦争がなくなることはないと改めて実感し、悲しくなる。クウェートの少女ナイラの虚偽証言がかなり衝撃的だった。おかげでニュースを見ていても、ロシア・ウクライナどちらの証言も「これがフェイクの可能性もあるのか」とぼんやり考えるようになった。早くウクライナに平和な日常が戻ってきますように。2022/03/01

ロア

34
うーん。。。ドイツの高校生たちが受けている授業に違和感を覚えました。これは自虐教育だと思うのです。2016/11/19

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