内容説明
きょうも「ありがとう」届けます──。107歳のおばあちゃんにほぼ毎日手紙を運ぶ“伝書ねこ”「チャアチャ」。猫が結んだ周囲の人びとの絆と心の交流。「朝日新聞」で大反響を呼んだ感動の実話を豊富な写真を交えて書籍化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポチ
43
物怖じせず人懐こく、とても賢い『チャアチャ』。伝書ネコとして、あるいは介護ネコとして、おばあちゃんと交流する不思議なネコ。また、昔の教え子達との約80年振りの対話も、心が暖かくなりました(^^)2016/10/18
ぷれば
42
107歳の波恵おばあさんは、猫のチャアチャは大の仲良し。飼い主の家から約200メートル四方をパトロールするうちに友だちになり、毎日のようにおばあさんと飼い主を繋ぐ手紙を運ぶように。5年で800通をこえ、雨の日も休まず、心を通わせる。波恵さんは、さらに台湾映画「KANO~1931海の向こうの甲子園」でも、もうひとつのサプライズを経験する。猫とおばあさんと台湾…心温まる奇跡のお話。2016/06/09
Gummo
38
今日もお手紙届けます。107歳のおばあさんの家から託された手紙を、毎日のように飼い主宅へと運ぶ、猫のチャアチャ。元々人怖じしない、猫らしくない猫ではあるけれど、おばあちゃんちになじみ、手紙を託してくれるのを待っている、猫並外れた様子には心から驚かされる。実際の手紙の内容を紹介している第2部が特に面白い。弟分や友達の猫を連れてくることもあるって(笑)。チャアチャとおばあちゃんは過去世からの因縁でもあるんじゃなかろうか。第3部の台湾の話も感動的だった。心温まる1冊。★★★★☆2016/08/07
こうちゃ
19
☆4 ねことおばあちゃん。日本と台湾。「手紙」を通じて生まれた奇跡のドラマ。107歳のおばあちゃんの手紙を毎日運ぶねこ「チャアチャ」が結んだ周囲の人びとの絆と心の交流。感動の実話を書籍化!大正時代から現代へ、熊本から台湾へ、時間と海を越えて、届けられた物語。直前に[100万分の1回のねこ]を読んでいたこともあり、おばあちゃんが白ねこでチャアチャがトラなのではと思うほど幸せそうなツーショットがいっぱいだった。2016/07/10
なかちゅう
11
猫がお手紙をはこぶ― 107歳になる高木波恵さんのもとにいつしか遊びに来るようになった猫。娘の恵子さんが後をつけると飼い主は恵子さんの教え子の夫婦だった。その時から波恵さん親子から飼い主夫婦へ、お手紙届けるのが猫、チャアチャの日課になりました。また、波恵さんが戦時中教えた台湾の生徒たちの再びの交流の様子なども入っていて、なんかちょっと読みづらいところもあったけど感動できたお話でした。2016/06/13