内容説明
都内の大学生が、独り暮らしの自宅で服毒死した。急行した十津川警部は、現場で江ノ電の玩具に気付く。犯人のメッセージではと考えた警部は、江ノ電に乗車し手がかりを探す。数日後、江ノ電が女性を轢いたと知らせが届く。だが、被害者はすでに絞殺されていたことが判明。さらに、その女性のものと思われるバッグからも、同じ江ノ電の玩具が発見され……。連続殺人犯に挑む名推理。長編旅情ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もぺっと
19
殺された被害者の近くに江ノ電の模型があったり、次の被害者との関連が分からなかったり、犯人のアクションに???だったが、最後はしっかりと繋がった。事件はさておき、江ノ電の素朴な感じがいいなと、改めて思えた。2021/09/12
coco夏ko10角
19
十津川警部シリーズ。今まで読んだことがある西村京太郎作品はどれも数十年前のもので、最近のはこれが初めて。なんだけども、読点が多すぎる(汗 事件の真相も推理の流れも無理があるような…。江ノ電や鎌倉の魅力が伝わってきてそちらが面白かった。2020/12/01
アンスリウム
7
ミステリーマニアの間では言わずと知れた十津川警部シリーズ。時刻表トリックはあまり得意ではないけれども一冊は読んでおこうと思い、私にとって一番馴染みのある江ノ電を手に取りました。轢断や爆発事件などのセンセーショナルな事件とは裏腹に、のんびりとした江ノ電の心地よさや風光明媚な沿線の景色も描かれており、まるで観光ガイドを読んでいるような気分で楽しかったです。この作風ならば、なるほど、ドラマ映えはするし根強いファンがつくのも頷けます。でも一番気になったのは句読点の多さです(笑)。私も文章を書くときに気をつけよう。2019/09/27
yoiko
5
昔たまに読んだ西村京太郎さん、久しぶりに読んでみよーと楽しみに読みましたが、なんだこれあり得ない事件(^_^;) 展開もすごくて、最後に真相をバーッと説明されて、へぇーそうだったんだとうなずく暇もなく終わる展開(^_^;) やられた(^_^;)2019/05/10
さくら
4
先月移動手段としてのみ使用した江ノ電。十津川警部の独断有りきで解決しているような気がしたのでドキドキ感は殆どなかったけれど、下手な旅のガイドブックよりも江ノ電の各駅の見どころなどとってもわかりやすかったので、次回鎌倉の旅には参考にさせて頂きます^^2016/05/08