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内容説明
「スイートハート、きみはどこにいる?」ラスヴェガスを訪れていたシドニーは、ホテルのフロント係から、そんなふうに始まる手紙を受け取った。もちろん、人違いだ。カリフォルニアでウエイトレスをする彼女に、こんな愛のこもった手紙をくれる男性はいない。どうやら差し出し人の男性は、十時にバーで待っているらしい。気の毒な男性が、現れるはずもない恋人をむなしく待ちつづける―そう思うと、彼女はいてもたってもいられなくなった。約束の時間に、そのバーに行って手紙を返そう。それが、すべての始まりだった。人待ち顔の、すばらしくハンサムな男性に声をかけたとき、地味でさえないシドニーは、華やかでスリリングな人生への第一歩を踏み出したのだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
23
元詐欺師でギャンブラーというヒーローに仕える執事、クラウスが凄くいい。スキンヘッドの大男、有能で心優しくて。小説より先にコミックを読んでいたので、彼が登場する場面では必ずたまいまきこさんの絵が頭に浮かび、つい笑いが。いや〜実にいいキャラクターでした。素敵な男性陣に比べヒロインはちょっと魅力薄。頭の回転がいいし、姉を救う為に行動する勇気も評価できるのに、美しい姉に比べられないよう暮して来た年月ですっかり卑屈に。クラウスの手腕で美女に変身してからも変わらないのでちょっとイラっと。後ろ向きヒロインは苦手だわ。2017/04/03