ハヤカワ文庫JA<br> 血と霧 1

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ハヤカワ文庫JA
血と霧 1

  • 著者名:多崎礼【著】
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 早川書房(2016/05発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150312329

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内容説明

血の価値を決める三属性――明度(バリュー)、彩度(クロマ)、色相(ヒュー)――による階級制度に支配された巻き貝状の都市国家ライコス。その最下層にある唯一の酒場『霧笛(むてき)』で血液専門の探索業を営むロイスのもとに、少年ルークの捜索依頼が持ち込まれた。だが両親だと偽る男女は、事件の核心部分を語ろうとしない。価値ある血を持つと思われる少年に自らの過去の因縁を重ねたロイスは調査を始めるが、それは国家を揺るがす陰謀の序章に過ぎなかった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっちゃん

111
表紙に惹かれて読んでみたら大当り。19世紀末のロンドンを彷彿とさせる女王が統治する都市国家。持って生まれた血の属性が階級を決める重層世界。彼らは「血を飲む」種族。吸血鬼好きには堪らない。主人公は大きな喪失感を抱えた男と顧みられずに育った王子。二人が不器用にも、少しずつ心を通わせてゆく様が切なくて涙する。回りを固める人物もみな魅力的で、これは次も読むしかなかろう。2016/09/02

ペグ

77
多崎礼さん作品2作目。今回の作品は血が階級を決めるという社会制度のサイバーパンク(で良いのかしら?)。多崎さんの前作でもそうだったけど、強い女性を描くのがとても上手い。今回の鉄火なティルダもとても小気味良い!ハードボイルド・タッチでありながら極悪人が出てこないので安心して読めるのが、なんだか心地良い。マーテル最後の生き残りシシィとの会話は名場面。ヴィンセントも切ないし、男性陣がセンチメンタルな気分。続きも読まなきゃね!2019/02/05

ひめありす@灯れ松明の火

76
スチームパンクでSFでダークファンジー。でもってハードボイルド。ヤドカリみたいな巻貝構造の巨大な建造物。血が全ての優劣を規定する世界。女王様と沢山の子ども達。という悶絶物の設定でした。設定負けしないのは多崎さんの力量故。何といっても出色は二話目。おっといけねえ年を取ると涙腺が弱くなっちまう。現世の汚濁に塗れた小汚い私には彼女の幸福さえ祈る事が出来ませんでした。何者かになりたいとあがくルークの姿が可愛くて。頑張っている人達がいるのに、それが無力で、王女様も頑張っているのに、女王様一体何を目論んでるんでしょう2017/06/01

papako

65
お勧めされて。設定を理解するのに手間取るし、巻き貝の中の都市がイメージ出来なくて苦戦した!けど、慣れてくると楽しい。ロイスはうっとうしいけど、ルークはかわいいし、ヴィンセントやティルダのキャラもいい。シシィの話では憤ってしまった。しかし、血の設定がhue、value、chromaとは!今色彩の授業をしているので、なんかヤダ。仕事してるみたい。さてさて、続きはどうなる?2019/05/08

naoっぴ

64
生まれながらの血の属性と能力により階級が決まる世界、巻貝のような形のたくさんの地下都市。血の匂いのするダークな気配。面白い設定にわくわくします。物語に流れるのは「愛」でしょうか。最初は王族の名前や階級がこんがらがったりもしましたがわかってくればすいすい。女王の思惑や王子ルーク、ヴィンスがこの先どうなるのか、なんとも気になるラスト。これは二巻を読まないといけません。2017/09/12

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