- ホーム
- > 電子書籍
- > ビジネス・経営・経済
内容説明
色は、気づかぬうちに私たちの気分や行動に強い影響を与えています。
・緑色のジュースは酸味が強く感じられる
・刑務所の独房をピンク色に塗ると収監者が暴れなくなる
・サッカーの試合では黒いユニフォームを着ると反則をとられやすい
・ウェイトレスが赤い服を着ると、受け取るチップは二倍の額になる
・同種の製品の二者択一の場合、3人に2人は色で選ぶ・・・・・
本書では、カラーデザイナーである著者が、豊富な実例をもとに色の持つ不思議な力を解き明かします。挙げられた事例は、環境・気分・健康・食品・欲求・運動能力・創造力・集中力、とさまざまな分野にわたり、しかもそのすべてが学術的に裏付けされたもの。
よく眠れる寝室、子どもが元気になる学校、モチベーションの上がる職場、売れ筋の商品パッケージ……
ビジネスでも、プライベートでも、「色」を使ってパフォーマンスを高めるヒントが満載です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
35
2014年初出。染物職人は2万色以上の識別ができる。測色専門家は30万色の識別も可能という(32頁)。隣り合った2色を識別する場合、面積が広い方が狭いより容易、背景は赤が青より識別しやすいという(33頁)。アブニー現象:同じ明度であるように見せるには、輝度を上げる(35頁)。減色法:青、赤、黄色を混合。加色法:青、赤、緑の混合(52頁)。知的論証で結果出したければ、赤は回避。逆に、リーダーとして印象づけたければ、赤ネクタイを(65頁)。学校の先生も、赤色採点ではなくて、緑であれば励ましとなる(71頁)。2017/02/21
kakoboo
16
色の感じ方、効果等、様々な側面から色が我々にどのようなことを齎すのかが書かれています。文化によって色の感じ方がことなることや、錯覚のように私たちが思っていることと真逆の現象が起きるのは色が影響していること等、何からの収穫がある内容でした。多くの色に囲まれて生活をしている私たちにとって色が意識・無意識に与える影響は計り知れないので一読の価値ありな本です。2016/10/11
miu
10
仕事の参考資料として。色がもたらすイメージ。そして国ごとにある色の意味。洗剤の色や薬の色。先天的にも後天的にも、私たちは色にイメージを抱き、色に翻弄されてたりもする。なんとも面白いものだな!2019/06/02
Humbaba
5
色というのは特に意識しなくても目に入ってくる。そして、その効果はとても強い。意識して見ている場合にはそれを避けることもできるが、意識せずとも目に入るものは意識しないというのも難しい。だからこそその力おwyううコウに使いこなせば他の人よりも有利に動くことが出来る。2016/08/04
めがとろん
4
最近のインテリアは、韓国インテリアやホワイトインテリアと呼ばれる白を基調としたものが流行だ。個人的には味気なさを感じると思ってたところにこの本。色について様々な観点から論じられている。実際のところ、白やベージュ基調というのは悪くはないが、人に全くなんの効果もないと言うのが著者の主張。特に子供部屋に白基調は大いに反対してる。我が家、子供部屋も子供のワークスペースも白。まあ確かに子供達にはなんの刺激もないだろう。Googleのオフィスとかカラフルだもんなあ。週末にはブルー系インテリアを買いに行くぞ!2022/02/07