講談社文庫<br> ひとりを愛し続ける本

個数:1
紙書籍版価格
¥506
  • 電子書籍
  • Reader
  • 特価

講談社文庫
ひとりを愛し続ける本

  • 著者名:遠藤周作【著】
  • 価格 ¥506(本体¥460)
  • 特価 ¥253(本体¥230)
  • 講談社(2016/06発売)
  • ポイント 2pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061851160

ファイル: /

内容説明

情熱的な愛に生き続けたいと人は願うが、それは、激しくとも短く終わるもの。本当の自分、真実の生き方を求めて心の中を掘り下げ、明暗の異なるもう1人の自分に気がつくとき、人生はより深く、より拡がりを持つ。――退屈と忍耐、悲しみや苦しみの中に、人生を楽しみ愛する方法を、明快に語るエッセイ集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青蓮

97
遠藤周作によるエッセイ。書かれた時代のせいなのか、所々に男尊女卑的な記述があって少し残念。他にも情報が古いなと言う部分もあり。30年程前に書かれた作品なので仕方ないですが。でも全体的には面白く読みました。優れた絵や芸術作品には「緊張感」があると言うのは納得しました。その「緊張感」が日常生活に入り込んで来る時、それを「人生の時」と名付けるのは流石。「人生の時」を齎すのは苦悩している時だと著者は言う。己の幸福に酔っている時は他の存在を忘れる。しかし「人生の時」は心を覚醒させる。2019/04/08

wata

57
タイトルと内容が私のイメージと違いましたが…(笑)「情熱」を取るか「努力と忍耐」を選ぶか…と言われても。第3の選択肢はないの?2018/05/31

佐島楓

40
エッセイ集。罪を憎んで人を憎まず、というのか、罪を犯したひとたちに向けるまなざしがとても優しい。人生に苦しまなければ、赦しを与えることもできないのだと感じた。2014/10/08

ぱんぺろ

33
何度か挫折していたのだけど、今回ついに読了、やっぱりあんまりおもしろくなかった。ひとりを、愛しつづける。素敵な表題、大すきな装丁。人は惚れやすい生きものと研究されていますよね。それが悪いことだとはまったく思いmせん。何故なら恋は、生きる現象の一幕だから。恋十色。そこで鳥を引き合いに。鳥の場合、大型の猛禽や鶴など、よっぽどのことがない限り、真にひとりを愛しつづける。連れ添いが亡くなっても再婚などもせず、孤りを貫くトリもあると云う。川べや、氷原、あるいは山塊を孤り舞う、孤独な影は人のもより純粋なのか2018/11/02

まあこちゃん

32
講談社文庫平成の100冊フェアとして店頭に並んでいた遠藤氏のエッセイ。誰しもが持つ嫉妬心の苦しみを、最小限に抑える3つの方法は思わずクスッとさせられる。女性は男性よりも社会道徳に敏感過ぎるというくだりも妙に納得させられたり、軽躁気質の氏がそれを利用活用し、自身の心の中に溜まった抑圧の影を薄める事が出来たという話も興味深かった。氏の女友達の有島暁子さんと遠山慶子さんのエピソードも素敵で、女性としての優しさや優雅さのみならず、人としての心遣いや教養の高さに敬服するばかり。「生き方」の知恵が存分に詰まった一冊。2018/05/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/530589
  • ご注意事項