竹書房怪談文庫<br> 「超」怖い話 憑黄泉

個数:1
紙書籍版価格
¥715
  • 電子書籍
  • Reader

竹書房怪談文庫
「超」怖い話 憑黄泉

  • 著者名:久田樹生【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 竹書房(2016/05発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801907027

ファイル: /

内容説明

怪異とは正体不明の恐怖である。それはちょうど地中にあって見えない不気味な植物の根のようなものだ。人には謎を明かしたいという本能がある。怪はどこから生えているのか、その根源を見たいと思ってしまうのだ。だが、明かされた謎に恐怖が消える場合もあれば、なおいっそう深みにはまる場合もある。ここに納められた13章の怪はどれも根深く、忌まわしい。闇からずるりと手繰り寄せるその先にあるもの……それは「見てはいけない何か」なのかもしれない。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

56
実話怪談集。著者の今までの実話怪談とは違い、ほとんどの話が異界との関わりを描いているように思えた。古来、異界からは災いと共に福も流れ出してくるもの。よって今回は幸せを得る登場人物も多くみられる。普段の実話怪談とは勝手が違うが、こういうのもたまには落ち着いていいかな。逆にそれらの話が多いからこそ、「林道行」や「半農半猟」等の得体のしれない話が際立つのかもしれない。民話調の話も多く、毛色の変わった実話怪談でした。ただ章の順序とそれらの意味については、唐突な感じであまり意味があるようには感じられなかったけど。2016/06/09

ラルル

40
面白かった!どの話も先が気になるものばかり。ラストの猫の話。猫怪談は恩返しや報復話が多いけど、恩を仇で返す話は珍しいですね。でも改めて考えてみると犬怪談が涙を誘うものが多いのに対し、猫怪談は怖ろしいものが多い気がします。やっぱり犬に比べて猫の方が「執念」を持っているからなのかなぁ2016/06/22

澤水月

26
面白い!横田(元々強烈すぎるのにその後が!)、忘れないで、死因、於菟…あげたらきりがないほど。章立てなど意味あるので順読みオススメ。2016/04/30

やんも

11
恐怖する話もあれば心和む話もありで、バランスのよい1冊。バランスよくしかも大仕掛けまでできるとは著者の取材力の賜物か。わたしは最後の話にゾクリとさせられた。2016/05/25

qoop

9
不思議としか云いようがない、日常/常識をかき乱す体験談は個人的に怪談のトップクラス。本書にはそんな話が多数収録されているのだが、前書きで著者は〈恨み〉云々と語る。そうした怪談的(に使い古された)キータームの枠に収まらない話こそ、本書の白眉だと思うので、少々違和感を… 〈つい、先日のこと〉〈林道行〉〈半農半猟〉〈死因〉などが特に収穫。2016/05/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10680569
  • ご注意事項