内容説明
鼻の奥がツンとする爽快青春小説!登場。
琵琶湖畔を舞台とする高校3年生5人のバンドを巡る熱く切ないひと夏の物語。舞台は2001年ごろの琵琶湖を望む滋賀県長浜市。京都に近いが北陸にも近いという微妙な田舎町。主人公は地元の名門校に通う高校3年生男子。大学受験の大事な夏休みに、地元のヤンキー農業高校生に脅されて学園祭出演バンドを作ることに。ほかのメンバーは医学部志望とアイドル好きの同級生。そして演奏曲としてきまったのはなぜか「さだまさし」? ピアノが巧みな不良美少女への思いも高まる。数々の困難を乗り越え、果たしてバンドは舞台に立てるのか。思いもしなかった高校最後の夏が始まる。……。
地方の名門高校生を取り巻く旧態依然とした教師たちへのアンチテーゼを織り込みながら、大人となった彼らのそれぞれの人生も描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
50
面白かったです。夏休み、やらなければあるけれど、それでも立ち止まろうとする姿が青春だなと。夏の日差しに負けず、行動しようとする姿を応援したくなります。青春は1度だけ。いかに好きなことをするかですね。2020/07/22
R
8
地元が舞台で読みやすかった。ユキちゃんがめっちゃ可愛い。憧れる。主人公との付かず離れずな感じがイイな。2016/11/16
わいほす(noririn_papa)
6
進学校の落ちこぼれとヤンキーな高校生がひょんなことからバンドを組み、演奏曲はなぜかさだまさしというプロットだけで買ってしまった小説。これが私たちの時代ならともかく、推定1999年の設定なので、ヤンキーもさだまさしも当時の高校生にはどん引きだろうレトロな世界観。主人公の父親はマルクス主義者で、ヤンキーは紺ブレの背に刺繍入り、暴走族の総長まで出てきてケンカ上等。こんな古き良き時代の不良には、案外さださんがよく似合う。さださんの奥底にある不良性に著者は若いけれど気づいているのか。帯ではさだまさし絶賛ですと。2016/05/25
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2
田舎の名門進学校の落ちこぼれやハブられ達の夏休み。一生懸命立ち止まっているところが青春だぁ! ラバウル帰りのじいちゃんと左翼な教員の父親が頼もしいです。 にしても、ユキちゃんより年上のアンヌさんによろめくとは、こいつめって感じです。2016/06/18
ドロンジョ935
1
暑くなってきたーという時期に青春物が読みたくて、ぴったり!受験勉強しなきゃなんだけど、本当にやりたいことってとか、夏のあの日差しに負けてじっとしていられない感じ。応援しちゃう大人もいて。2016/06/08
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