内容説明
貧血は、主に体内の鉄が欠乏することによって生じるが、鉄は人間の体にとって極めて重要な栄養素。このことから、世界各国では鉄の欠乏を予防する対策がとられている。一方、日本はほぼ無策――。特に妊婦の貧血は深刻で、その数は先進諸国の平均値を大きく上回っている。貧血の問題を放置したままにしておくとどうなるか、健康面への影響は? その実態、危険性、対処法など、これまで見過ごされてきた問題を分かりやすく解説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
545
直近の血液検査で貧血を指摘されたところに、ちょうど読み友さんが読んでおられたので、飛びついてみた。肩こり、頭痛など、コレだったのか!と目から鱗がボロボロ落ちる。貧血は国民病、その重要性、対策を啓蒙してこなかった医師や研究者に責任がある、と語る著者。専門は血液学ではなく産婦人科だそうで、妊娠中はもちろん、妊娠前の若い女性へのメッセージ性も強い。関西のご出身なのに、復興途上の南相馬市で開業されているバックグラウンドにも感服した。作中「よい」と言われていることは全て試して、数値を上げていきたい。 2021/04/30
佐島楓
51
特に若い女性に読んでいただきたい本。貧血にならないための食生活に気を付けるポイントが書かれている。2016/07/27
ATS
22
★★★女性(とくに若年者、妊婦)は読んだ方がいい本だと思う(できれば旦那さんも)。貧血(鉄不足)は非常に身近であり、注意すべきである。本書はきちんと参考文献も掲載されており、親切である(これが普通になってほしい)。2017/01/24
itokake
20
「50歳未満の日本人女性の22.3%は貧血」、私もその1人。倦怠感も疲れやすさも、更年期障害じゃなくて貧血のせいだった。貧血とは、赤血球が足りず、体の隅々に酸素を運べない状態。体のあちこちが酸欠になるので症状は多様。脳が酸欠になると頭痛、めまい、耳鳴り。骨格筋の酸欠で疲労感、倦怠感、脱力感。酸欠を補うための代償反応が息切れ、動悸、頻脈。貧血の症状は身近すぎて気づきにくい。国によっては小麦粉や醤油に鉄分を加えるなど対策がとられているが、日本は無策。この本は医師である著者の渾身の啓蒙書。広く読まれてほしい。2023/03/28
zoe
20
相馬で頑張る医師の本。貧血とは、体中に酸素を送り届ける赤血球が足りていない状態。人間の体を総合的にみてみる。酸素が足りないと、筋肉が働かない。コリの原因の可能性。不定愁訴につながる。脳梗塞やガンのこともあり病院へ。特に女性の貧血に懸念を示している。痩身を洗脳的に奨励しない。生理の低年齢化。妊婦に鉄の溜めがなく、本人のみならず胎児にも悪影響。エピジェネティックな影響もあるのでは。スポーツ貧血。食事で改善させる。レバーと海苔。シリアルも鉄分調整されている。南部鉄器、鉄魚。鉄が体内で過剰になる病もある。2020/06/28
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