痙攣的(けいれんてき)~モンド氏の逆説~

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痙攣的(けいれんてき)~モンド氏の逆説~

  • 著者名:鳥飼否宇
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 光文社(2016/05発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334742447

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内容説明

ロックバンド「鉄拳(てっけん)」が神話的存在になったのは、あまりにも衝撃的なデビュー公演のためだった。密室状態のライブハウス。演奏中、メンバー全員が突如姿を消し、ステージ上にはプロデューサーの死体が。メンバーの消失方法と、その後の行方は謎のまま……(「廃墟と青空」)。ロック、現代アート、マッド・サイエンスを舞台に展開される、痙攣的なまでに美しい本格推理!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Bugsy Malone

61
全5編の連作短編集。1話から3話までは評論家の寒蝉主水を主人公とし、ロック、舞踏アート、イリュージョンと続く、芸術をテーマにした推理劇。なる程「昆虫探偵」の作者さんらしい一風変わった展開だなと思いつつも面白く読み進めた。ところがこの鳥飼さんの真骨頂は、続く4.5話目にありました。真面目に推理を働かせた自分が哀れで、まさに痙攣的終幕。でも好きなんだよなぁ、こういうのが。2016/11/02

koma-inu

32
綾鹿市シリーズ3弾、連作短編集。シリーズ全体がバカミス寄りの中、極限までバカにこだわった力作。最初の3編は、まだまともなミステリ。ライブ後に現れた死体と、密室下で消えたバンドメンバー。トリックはまずまず。4編目に、突如ガラッと設定がSF調に変わり、前編との関係に唖然とする。ここで、◯カのモンド氏がいい味を出してます。そして極め付けの5編目で、読者を完全に置き去りにしていく結末が。どんな発想で書いたんだ鳥飼さん、理解が追いつかない!激しく読み手を選ぶ作品、私は楽しめました!2024/11/30

紅はこべ

32
最初はサブカルやアートをミステリに絡めた、この作家にしてはまともな作品、でも何かスッキリしない、主水のキャラがおかしいなと思っていたら、第4編でいきなり世界が変化、呆気に取られるバカミスに突入、ラストはホラー調。バカミスとはいえ、この作家は読者にツッコミを入れる隙さえ与えてくれないな。2010/02/25

oyai

12
今まで読んだ作者のものに比べると普通のミステリ。アートをメインにした連作短編集…かと思いきや!最後の方は良くわからない展開で誰が誰やら…。やっぱりこの方の作品一筋縄ではいかない。評価割ると思いますが、嫌いでは無い2015/06/13

いたしゃん

10
うーんこれは、なんというか凄まじい・・・。最初からなかなかぶっ飛んだ話が多いですが、振り返るとまだ大人しかった。4話目からが真骨頂で、○○がこんなにフィーチャーされた本を私は初めて読みましたよ、ええ。それまでの話の意味を変えるメタ構造が明らかになり、読んでるこちらも感覚がおかしくなりそうな展開。極めつけは最終話で明かされる脳が痺れるような全体像。うーん、まさに痙攣的。2013/10/26

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