ブルーバックス<br> 四色問題 どう解かれ何をもたらしたのか

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ブルーバックス
四色問題 どう解かれ何をもたらしたのか

  • 著者名:一松信【著】
  • 価格 ¥1,078(本体¥980)
  • 講談社(2016/05発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062579698

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内容説明

埋もれたままの古典的な数学の未解決問題はもはや人工知能に任せるしかないのか?! 物議をよんだ未解決問題は「解決した」と言えるのか? 現代の視点から再考する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

hnzwd

41
史上初めてコンピュータを使って証明された問題と言われる四色問題。『どのように分割された地図でも、4色あれば隣接する区域を異なる色で塗ることができる。』という問題へのチャレンジ自体は小学生でもできるような問題です。サイモンシンの著書に比べると、一歩踏み込んだ内容になっているため、きちんと理解するには理系大学くらいの数学は必要かと。最新情報が増補されてるため、ケプラー予想の証明にもコンピュータが使われた、とかもサラッと触れてます。今後もいくつかのNP問題はこういったアプローチで証明されるのでしょう。2016/07/01

evifrei

22
「平面を有限個の連結領域(国)に分ける。このとき、常に各連結領域に四つの記号の1つをわりあてて、線で隣り合っている二つの領域には必ず違う記号がわりあてられるようにできるか」という定式で示される「四色問題」が証明される迄を紹介する。エレガントな数学ではなくコンピュータを用いて証明したという面がクローズアップされがちだが、証明完了までの経緯や失敗した論証も含めて読む事で本当に面白い問題だったのだと実感出来た。特に、後はコンピュータで放電法を実行するだけだという状態に迄進めた所は手品を見ている様な面白さだった。2020/07/25

calaf

15
四色問題は、既に解決されている数学問題ながら、方法もその後の波及効果もいろいろ特殊(?)だったようです。特にコンピュータによる証明が、数学の証明としていいのか?という部分、もちろん良いのでしょうけど、感情的に(?)受け入れ難い人がいそうなのも分かる気がする...まぁ今や時代は、AIの全盛期(?)に入ろうとしているのでしょうけど...2017/01/22

高橋光司

11
四色問題をトポロジー(位相幾何学)からグラフ理論に発展させ、数式化したグラフを簡単化しその分類パターンを全量検査して証明した、と云うこと(小生の理解の範囲で)をその歴史を交えて解説した本。今後の数学の発展(ミレニアム問題の解決など)にはコンピュータは欠かせない物のようですネ。一応理科系出身なのですが、馴染みのない分野なので読み切るのには少々苦労しました。(>_<)2017/01/08

kenitirokikuti

6
図書館にて。本書は2016年刊行の新訂版であり、1978年刊行の初版も合わせて読んだ(後者は古書)▲おそらくシショクモンダイと読むべきなのだが、語調が悪いので「よんショク」と読んでいる、と一松先生。辞典を引くとき困る▲初版に書かれた70年代の電子計算機の感覚が興味深い。〈かつては計算機の「非算術的用途」という語が使われたがら現在では逆に計算機の「数値計算への応用」が、一つの特殊な使用法となっている印象さえ受ける。〉〈もっとも計算機がIBMの主導の下に、事務処理用の機械が主になったことに対して〉…。2022/09/10

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