内容説明
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シリーズ『現代思想の冒険者たち』(全31巻)の月報に連載された好評4コマに、大幅に増補して刊行、ベストセラーとなった傑作が、ついに文庫化。マルクス、ニーチェから、フーコー、デリダ、エーコ、ハンナ・アレントまで、34人の思想家を笑い飛ばす! 思想のエッセンスを直観的に汲み取り、笑いに変えてしまう「いしいワールド」のエネルギーに、哲学者たちも毀誉褒貶。これは現代思想の「脱構築」か?哲学に対する冒涜か?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
345
いやー、いしい被災地のマンガのなかでもとびぬけて難しい。4コマ漫画なのだが、7割くらいオチの笑いどころが理解できなかった。タイトルの通り、読んでいるとどんどん自分の考えが漂流していく。果たしてこの内容と笑いを理解しながら読んでいる人はどのくらいいるのだろうか? よほど哲学に自信がない限り、手を出すのはかなり危険な一冊。まさに、あとがきマンガのとおりである。2016/09/22
1959のコールマン
50
☆5。字が小さっ!老眼のワタクシにはつらいぜよ。それはいいとして(よくね~~わ!)面白い!もちろんこれは氏の捉えた「現代」思想であり、各思想家の考え方とは違う。人によっては「全然違うぞ!」と色々突っ込みを入れたくなるシロモノだろう。でもわけのわからなさをそのままわけのわからないまま、そのまま描いている所がよい!そうなんだよなあ(シャレではない)、こういう「困った」センセイって大学によくいたよなあ、と学生時代を思い出しながら笑ってしまった。ちなみに入門書として読んではいけないぞ(そんな人はいないか)。2020/07/08
Vakira
39
これ講談社学術文庫!面白いものを発見した。なにやら4コマ漫画の様。ピンチョンの「V.」を読み、放心状態。他の小説読んでも上の空でストーリーが入らず、小説ではないものを読もうと本屋サーフしている時に発見。いしいひさいちの4コマ漫画による哲学者の紹介。これなら読める。かなり知らない哲学者がいることを知る。いしいひさいち哲学好きなのだろうか?人間観察が得意なんだな。哲学者たちの思想のダイジェストを4コマでコミカルに表現。でもギャグのおちはわからんのが多いです。まぁこの本知っただけでもヨシとする。2016/07/15
棕櫚木庵
21
「字が小さっ!」で始まるレビュー https://bookmeter.com/reviews/90917702 を見て思い出した.確かに,単純に縮小するじゃねぇよ!って悪態つきたくなるような本.だけど,文庫巻末付録がそれをネタにしていた.「センセー,文庫にしたら売り上げが急増しました」,「なぜだ」,「読みにくくてワカランので,スゴイ哲学書だとありがたがって買う人が多くて」(記憶による不正確な引用).こんな感じで,外してんのか,意外と正鵠突いているのかよう分からんという,抱腹絶倒本です. 2020/07/10
ジロリン
11
そーかそーか、このマンガに出てくる思想家の言葉が全く頭に入ってこないのは、これはあくまで「現代思想」について語るものであって、その基本となる(あるいは対称(対照?)となる)古典的哲学について自分が殆ど無知であるからなのだ!という事に、新谷治「船に乗れ!」で"ソクラテスの弁明"について語られる場面を読んで、ようやく思い至った(そーなのかw) という訳で読了とさせて頂きます。この題材に挑んだいしいひさいちに拍手。2016/08/10
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