内容説明
なんて酷い男なの! 先日の従妹の打ち明け話を思いだして、リーは怒りに震えた。マット・ヒューム──大会社の社長が、自分の部下を弄ぶような真似をするなんて。ふと、リーは目の前で食事を供にしている婚約者に目を移した。彼はとてもよい人だし、そんなことはしない。ただ最近は、リーからの愛情を感じられないと嘆いてはいるけれど。ひとりでレストランを出て、エレベーターに乗った彼女は、狭い空間に火花が散るような感覚を覚え、衝撃を受けた。奥に立つセクシーな男性の灰色の瞳から、なぜか目を離せない。次の瞬間、抗えない力に引かれて、リーの唇が彼の唇と重なった。
■ハーレクイン・ロマンス創刊1979年から順次、その年の選りすぐりの1冊をお届けする〈ロマンス・タイムマシン〉。あの懐かしい作品が、あの時代の思い出とともに鮮やかによみがえります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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ヒロインに一目惚れしたヒーロー。初対面から激しいキスをしたり、勝手に部屋に入って寛ろいだりストーカー気味。他の男とデートするなと独占欲丸出しなのにいつも寸止めでヒロインもやもや。口では拒否して体は求めるプライドのないヒロイン。ヒーローのプロポーズは指輪を黙ってはめるだけ。僕の宝物とは言うけれど愛しているだけはなぜか言わない。一度も愛してるを言わずに終了。ヒロインからの「愛してる」の言葉に、この日をずっと待っていたと言うけど自分から愛してるとなぜ言わない?嫉妬深いヒーローは好きだけど色々物足りなかった。 2019/03/05