角川文庫<br> 娼婦たちから見た日本 黄金町、渡鹿野島、沖縄、秋葉原、タイ、チリ

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角川文庫
娼婦たちから見た日本 黄金町、渡鹿野島、沖縄、秋葉原、タイ、チリ

  • 著者名:八木澤高明【著者】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • KADOKAWA(2016/05発売)
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  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041041086

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内容説明

沖縄、フィリピン、タイ。米軍基地の町でネオンに当たり続ける女。黄金町の盛衰を見た外国人娼婦。国策に翻弄されたからゆきさんとじゃぱゆきさん。世界最古の職業・娼婦たちは裏日本史の体現者である!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

井戸端アンジェリか

15
人類初の職業は“売春”だと何かで見聞きした事がある。どんなに取り締まろうともなくならないよね、この世に男と女がいる限り。家の犠牲で泣く泣くお仕事の場合は悲しい気持ちになり、時々いる趣味の人は好きにさせたらいいと思うのは同じ女として上から目線だろうか。残念ながらお試し読み期限が過ぎて半分しか読めなかったけれど、知りたかった売春島と特攻兵器伏龍の話が出てきたので満足です。あ、アンタッチャブルな飛田新地には触れていない気がするけどどうなんでしょうか。2018/12/03

からっぽな蛙《真梨江》

11
家族の為に“悪い仕事”と思いながらも働く外国人娼婦たち。宗教との関わりへの考察があり、新鮮で興味深い。売春という行為について、娼婦という存在について日本の歴史上、経験したことのない時代に突入したと著者はいう。史上初めて、「娼婦」がいなくなるかもしれないのだ。それは喜ばしいことか?“女性の人権”とやらが守られたという証か?いいや、違う。これからは女子高生だけど売春もする、主婦だけど売春もする、別の仕事をしながら売春もする女たちが増えるだけだ。2016/10/12

Ikuto Nagura

9
太古の昔から、地球上どこでも、ずっと変わらない売買春に纏わる男女の性。本書のどの章を開いても、男が本能に従った行動と動物の匂いを剥き出しにするのに対し、女は本能と動物を化粧やシャンプーの匂いで隠し、本名や素性を源氏名で隠し、その恥辱を信仰で覆い隠す。そんな男女の違いから、自分も含め男の小物感とか幼児性を感じて悲しくなる。当然、それとて生きるために春を売らねばならない女の悲しさに敵うものではないけど。そもそも、どの章にも書かれる売春の根本原因となる経済格差や戦禍を生み出してしまうのは、ほとんど男なわけで…。2016/07/07

p-man

6
人の営みがある限り無くなる事はない娼婦たち。そんな人々を追ったルポ。最終章が秋葉原というのが興味深かった。2016/06/29

ガーベラ

5
かつて華やかだった風俗街、「浄化」という言葉によって、そこで働く者たちへの配慮もなく、正義の名のもとで潰された街。職業に貴賎はない。そう教わるはずなのに、人はなぜ無自覚に差別意識を身につけるのだろう。そこで働くことで人生を生きている人への眼差しをなぜ向けることができないのか。著者の取材力、行動力は素晴らしい。気になったのは、常に傍観者としての域を出なかったこと。そして、たまにセンチメンタルに傾き過ぎな文章だけだった。真摯な文章によって、その街にかつてあった原色のネオンの景色が浮かび上がってくる。2020/03/07

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