角川ソフィア文庫<br> 最澄と空海 日本仏教思想の誕生

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角川ソフィア文庫
最澄と空海 日本仏教思想の誕生

  • 著者名:立川武蔵【著者】
  • 価格 ¥774(本体¥704)
  • KADOKAWA(2016/05発売)
  • 真夏も楽しく!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/11)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784044000820

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内容説明

日本仏教千年の礎を築いた最澄と、力強い思考から密教の世界観を樹立した空海。アニミズムや山岳信仰の豊穣をとりこみ、インドや中国とも異なる「日本型仏教」を創造した二人の巨人、その思想と生涯に迫る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chantal(シャンタール)

74
【司馬塾コミュBC空海の風景】日本仏教界の二大巨頭、空海と最澄のお話かと思ったが、二人の人物像に迫ると言うよりも真言宗と天台宗の教義等についての考察的内容で、難しかった😅二人が同時期に中国へ留学し、インドから中国的な物へと変容した新しい仏教を持ち帰って来た事はただの偶然とは思えない。必然であったと思う。それぞれに日本的要素を取り入れ、作り上げた思想が現代の「日本的仏教」の基盤となっている、という事までは何となく理解出来た。まだまだ勉強不足。「密教の本質は自己否定、その理論的根拠は空思想」の説明には納得。2019/04/18

KAKAPO

30
日本における仏教の歴史が大きく変わる時(いや、この本によると、二人が変えたのかもしれません…)、居合わせた二人の大使…出生から成長、掴んだ地位によって置かれた立場、それによって選ばざるを得なかった生きざまの違いを比較することによって、新たな世界が見えてきます。最澄と空海の時代に降り立った私は、更にブッダの時代に遡ったりしながら、仏教の潮流を観ようとしています。インドから中国、そして日本へと伝わった仏教の源流から、途絶えながらも、解釈され、成長してきた仏教について、更に深く知りたくなってしまいました。 2018/10/30

to boy

20
これは難解な内容ですね。大学院のテキストみたいで細かい記述に戸惑うばかりでした。インドで生まれた仏教が中国を経て日本仏教に変質していくダイナミクスな動き、日本仏教の基礎を作った二人の思想がほんのすこしだけ垣間見られました。アニミズムと山岳思想という日本独自の信仰と結びついた仏教がこの国を形作っていった礎なんだなと実感しました。2018/03/19

ホシ

10
書店でたまたま手に取ったのだが、買って良かった。もちろん晦渋な文章もあって全ては理解できなかったが、二人の思想をほんの少し垣間見た気がする。特に天台教学についてはほぼ無知だったので、本当に勉強になった。映画『サイレンス‐沈黙‐』でリーアム・ニーソン演じるフェレイラが「日本人は自然を超越する存在を想像できない」と言うが、あの台詞が幾度も頭の中をよぎる。穿った見方をすれば、結局は仏教も日本という「沼」で変質してしまった、と言えるかもしれない。でも、私は「世界の聖化」という2人の思想に大いなる可能性を感じた。2017/05/17

notti0929

6
最澄も空海も、寺を建てたり立宗することに執着し、「人が幸せに生きるにはどうすれば良いのか?」という原始仏教の本質から乖離してしまっていると感じた。また、「諸法は実である」、「世界はマンダラであり、仏身である」と言った主張は、もはや(本来的な)仏教とは別物であり、「日本固有の仏教もどき」と呼ぶべき。本家ヒップホップとジャパニーズヒップホップの構図に少し似ているかもしれない。2019/01/03

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