文春新書<br> 巨大アートビジネスの裏側 誰がムンクの「叫び」を96億円で落札したのか

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文春新書
巨大アートビジネスの裏側 誰がムンクの「叫び」を96億円で落札したのか

  • 著者名:石坂泰章
  • 価格 ¥896(本体¥815)
  • 文藝春秋(2016/05発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784166610792

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内容説明

2012年、ムンクの「叫び」が当時の史上最高落札価格を更新する1億700万ドルで落札された。オークション会社サザビーズの手数料を加えると1億2000万ドル。当時の為替レート、1ドル80円で換算すると96億円! 

オークション会場で展開された息詰まる一騎打ち。ただよう緊張感。そして高値を引き出すオークショニアのテクニック・・・。
マドンナ、ディカプリオ、エリック・クラプトン、ビル・ゲイツといったセレブや、ビジネス界の大物、億万長者ならぬ「兆円長者」たちが、しのぎを削る華やかなオークションの舞台裏へ、アートビジネス裏の裏まで知りぬいたサザビーズジャパン前社長で、世界的な富裕層と交流のある著者がご招待。

戦乱やインフレにも強いアートは資産としても位置づけられており、富裕層の「資産の20%はアート」とも言われている。そのためアート市場は巨大化、グローバル化しつづけている。欧米だけではなく、中国、ロシア、中近東など新興国が台頭する一方、日本は大きな遅れをとっている。

日本にいては目の届かない世界のアート産業の今が分かる!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

リキヨシオ

27
ムンク「叫び」が96億円、ピカソ「アルジェの女たち」が215億円…想像を絶する世界!絵画=美術館!オークション=ハンマープライス!な感覚の自分にとって1枚の絵画で数億~数十億のお金が動くのアートビジネスは一生縁のない世界。そんな貴重な絵画達を千円台で鑑賞できる美術館は貴重な場所だと改めて思った。2大オークション会社「サザビーズ」と「クリスティーズ」が90%を占める国際オークション市場では歴史的名画で万人受けする華やかな絵画が受ける。最近は有名だから流行だからというファッション感覚で購入する人が増えている。2016/08/05

Francis

10
元サザビーズジャパン社長が自らの体験をもとに書いた美術オークションについての本。何と城山三郎さんによる評伝で知られる石坂泰三さんのお孫さんでもあるらしい。場合によっては何百億もの金が動く美術オークションがどの様に運営されているか、裏話が満載で楽しめるし、後半では日本の美術界に対する提言もなされており、こちらの方もとても参考になる。自分も美術ファンの端くれとして、こちらの提言を少しでも生かしてみたい気持ちになった。2017/02/25

6
作品が数十億、数百億で取引されるアートビジネスの世界は、自分には別世界の話に思えてあまり実感が湧かなかったんだけど、本書を読んで、どういう仕組みでアートマーケットが形成され、どのようにその活性化が図られているかは少しだけだけど理解できた。作家の作品がある程度の点数世間に出回らないとマーケットが形成されないことや、アートはその所有者の名前が作品の質を保証するので、その来歴が重視されることは知らなかったので勉強になった。2016/07/16

nobu23

5
アートのオークションを裏側から描いた本。 オークション会社の仕事や高値でアートを買う人々、日本人アーティストなど、幅広い内容が描かれておもしろい。2021/09/19

散歩牛

4
サザビーズジャパン前社長のアートについてのあれこれ話。オークションの裏話とかちょっとした薀蓄や世界的な人気ジャンルの流れとかビジネスとしてのアートとか、アートに興味のある人は凄く面白く読めると思う。何より冒頭から始まるオークションの緊迫感からして圧倒される。「世界には、今すぐ50億円を使える人が数百人いると言われている」…こういう世界も世の中にはあるんだなあ…2016/11/06

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