内容説明
麻薬は、戦争が生み出した「副産物」だった。使われ始めたのは、何と新石器時代ごろから。戦いで傷ついた兵士の、傷の痛みを癒すために使われ始めたのだ。アレクサンダー大王の遠征などによって、戦争の広がりとともに、麻薬も世界に拡散していった。そして、そのうち、戦争から帰った兵士たちが、別の目的で使い始めた。それが、アヘン禍を招いた。科学が進歩することにより、より強い薬が開発される。そして……。本書では、麻薬禍拡大の歴史を、エピソードでたどりながら、「現代の悪魔」と化した麻薬の本当の恐ろしさについて、正しい知識をわかりやすく説き明かす。「知らないで」「軽い気持ちで」地獄に落ちないために、現代人必読の一冊である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Daisuke Oyamada
35
世の中に新しく登場するものは、戦争が関わっていることが多い。麻薬も戦争が生み出した「副産物」と言ってもいいだろう。元々は兵士の「鎮痛剤」で世の中に登場したが、利用されたものはたまったものでは無い。戦場で負傷するだけならまだしも、薬物中毒という後遺症と戦う生活を強いられる。 戦場で鎮痛剤に使われたアヘン。戦争の起因材料にすらなってしまう。イギリスは、アヘンという麻薬を清に強引に売りつけて儲けていたが、 清政府・・・ https://190dai.com/2023/12/14/読む麻薬クスリ-柘植久慶/2023/11/08
paluko
5
前半は麻薬の流通から見た「裏の戦争史」。麻薬を制するものは地域を制する、的な。著者は年季の入ったヌミスマティスト(古銭研究家)でもあり、ドラッグマネーの支払いに使われた各地の貨幣・紙幣なども随所に登場する。後半は外国人を介しての日本の麻薬汚染、音楽・TV・スポーツ業界にドラッグが蔓延る理由(麻薬に許容的な環境、肉体的苦痛からの解放を求めるなど)、に話題が移る。著者が中学生時代、近所に住んでいた三島由紀夫に受けた文筆業のアドバイス(読みやすい字で書け)が興味深かった。2020/06/10
やまだ
1
ワイはこの人と会ったことあるけど、重度なヤク中でしたわというガーシーみたいなイキりを感じる終盤がキツい2023/04/13
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