内容説明
水城澄音(みずきすみね)と韻子(かずこ)姉妹は、母に厳しいレッスンを強いられつつも、ピアノとヴァイオリンの天才少女と呼ばれていた。だが二人の性格は真逆! 自由奔放に恋をする澄音に対し、韻子は奥手で姉には驚かされてばかり。ある日、母の勧めで韻子は音楽界で有名な上尾浩三郎に師事する。それは不幸の始まりだった。上尾の愛人だと言われ、学校では友人に避けられる。そんな時に不思議な青年が現れ──。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
27
事件が起こるのが後半になってから、と悩みや音楽のことなどいつもより丁寧に書かれていてその点がよかった。最後に「作家生活四十周年記念特別インタビュー パート2」も。今でも原稿手書きってすごい。あとヨーロッパが舞台の作品を思い返すと、取材旅行全然行ってないというのにびっくりした。パート1がのってる作品ずっと積読しちゃってる(汗 次それ読もう。2017/04/15
ゆでたまご
4
新幹線の移動時間にさらっと読了。急遽駅のホームで買ったものの、内容が薄かったかなぁ…。2016/05/16
n.k
3
赤川次郎初読みだったが会話が多くてかなり読みやすかった!展開が早いので飽きることなく一気読みできた。音楽一筋でも性格は真逆の美人姉妹。最初は姉がひたすら最低で妹が我慢強い感じしたけど、後半にかけて姉のキャラクターもすきになれた。登場人物それぞれが恋愛や音楽、そして人生に対して違った考え方を持っており、どの人物も私からしてみれば特殊で新鮮だった。冒頭から事件の匂いぷんぷんだったり、作品中ぶっ通しで謎解きだったりすると(私は)疲れてしまうタイプなので、本作品のように後半から事件が絡まってくるくらいが丁度良い2017/08/07
れぃあ@めい
3
凄く久々の赤川次郎。読みやすさは相変わらず。でもイヤな感じの人物ばっかり登場して、読んでいてあまり楽しくはなかったかも。2016/09/10
本を読むのは寝室派
2
凡作。○細かく区切られているので、時間のあるときに少しずつ読んだり出来る ×初版が古いということもあり、自宅が固定電話(携帯電話などがない時代)等、読み手側とミスマッチ △性的な意味ではないが、大人の夜の交わり的な場面が多いため、そういうのが苦手/嫌いな方は読まない方がいいです △最近の小説家のミステリー物は、時代にあっているのか、あるいはストーリーそのものが巧妙になっているのか不明ですが、この作品はページ数のわりに内容がすかすかです2017/09/03