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内容説明
「わしの目には十年先が見える」「新事業は、十人のうち二~三人が賛成したときにはじめるべきだ、七~八人が賛成したときには、遅すぎる」――経営者と社会事業家の二足のわらじを履き続けた大原孫三郎。クラボウやクラレなど、多くの企業を創立・発展させるとともに、町づくりに貢献。三つの研究所を設立し、総合病院や美術館をつくった。社会改良の善意をいかにして行動に移していったか、その波瀾にみちた生涯を辿る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カモノハシZOO
8
何とまあ検索しづらい、そっちの都合でしょう腹が立つ、この年にして電脳的文盲、生きる術は無いのか。嗚呼こんな事ばっかり何で旧なのだ、馬鹿にしている腹が立つ。違う?孫三郎さん。2022/10/01
ジュンジュン
8
「善意で山は動かない。戦略が山を動かす」(ドラッカー)。善意と戦略、社会貢献と利益追求を両立させた二刀流経営者伝。岡山は倉敷のローカルヒーローは、渋沢栄一に似てるけど、ちょっと違う。それは公利の重視。幕末志士として国を憂えた渋沢と、キリスト教的ヒューマニズムに基づく”人間らしい”幸福を追求した大原。その違いは、年齢差40歳が生んだジェネレーションギャップ、著者曰く「天保の老人」と「明治の新青年」と命名してた。2021/11/12
nonchaka
2
アイビースクエアが、紡績工場の建物だったことは知っていましたが、煉瓦の外壁に絡まる蔦(アイビー)が、工場で働く女工さんたちの労働条件改善のためにあった(工場内の温度管理)とは。彼のやってきたことの何もかものスケールの大きさに、アハ体験満載。時代が違うので、彼の功績の本当の意味を理解することは難しいとは思いますが。地味におもしろかった。2013/02/08
富士さん
2
専門学校の先生が大原孫三郎のファンで、お話しを聞いているうちに興味を持ちました。偽善的で身勝手で目先の事しか興味のない人間で構成されている世界が曲がりなりにも安定を保てるのは、こういう人がいるからなのだろうと思います。身銭を切って社会に貢献することによって、我を通して私利を得る。正に老子の言うように、何かを得たければまず失うこと、ということでしょうか。人に迷惑をかけないなんてケチなことを言わない、嫌がられて感謝される、このようなエゴこそが真に雅量というべきです。2013/01/07
急行かすが
1
とりあえず大原美術館を再訪したい。 2018/06/28