内容説明
インドネシアのフローレンス島の発掘現場に到着した若く優秀な骨のDNA解析員のポールは、ジャングルの奥地で発掘された二体の骨を見て愕然とした。大人にもかかわらず身長が1メートルしかないこの小人族は、未発見の古人類である可能性が非常に高かったのだ! だが、突如、武装警察官に発掘キャンプは急襲され、脱出を試みたポールたちは銃撃されるが……本格SFとテクノスリラーとが絶妙に融合されたスリリングな衝撃作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
86
イスラム教ではポケモンは異端である、進化するからだ…この作品では新しい年代測定法により地球の年齢が5800年であるとされたことでダーウィンの進化論が誤っている前提で世界が成り立っている。天地創造が肯定された世界で次々と発掘される進化論を裏付ける禁断の知識を操る者に、教会をバックとした政治家は牛耳られており、その者は人外の実験によって怪物を産み出していく…テンポよく繰り広げられるバランスがよいテクノスリラーではあるが、主人公に終始して、先に述べた肝心要の大前提の社会的に行きつく先が捉えきれていない。2017/01/30
あっちゃん
24
想像していたのと違った(笑)それでも出足は良くて、どうかな?と思ってたんだけど、中盤は中弛みしたような感じだし、何しろ一般人には難しくない?っていう専門トークが多くてキツい!それでも、後半は好みは分かれるけど、私好みの展開で追い上げるように加速して一気に読了( ̄▽ ̄)2020/06/21
黒胡麻プリン
16
大風呂敷広げた割りに後半尻すぼみな印象。設定やガジェットは興味深いんだけどな。曖昧模糊な八百万の神の国で葬式仏教の家に生まれた私には進化論と創造論の折衝なんて無縁のことですが、キリスト教徒の方々は自身の心の裡ではどう折り合いつけているんでしょう。2016/11/22
しましまこ
12
帯買い、「本格SFとテクノスリラーの絶妙な融合」? 前半はワクワクしたんだが...2016/06/04
月式
5
高野和明の「ジェノサイド」的な雰囲気かと思いきや、唯一神を崇める人々を悩ませる教義と科学的観測結果との矛盾によるジレンマがメインの仕掛け。天動説が地動説に転換する瞬間など人類が味わってきたパラダイムシフトを疑似体験・・・するよりも主人公のモテモテぶりが気になりますwしかしながら、やはり宗教と政治が結びつくとろくなことにならないと思わせます。2017/04/02
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