- ホーム
- > 電子書籍
- > コミック(少年/青年)
内容説明
竜と共に生き、龍と共に死んでゆく――月刊IKKI最後にして
最大級の新星が圧倒的な筆致で描き出す、ハイファンタジー
読み切りシリーズ、ついに単行本化。
大水の後、腹を空かせてさまよう女。行き場を失った男。
そして、子を探す老人。やがて女の胎に宿った命、それは。
(「竜と三人」)。
龍を育ててきた里。しかし、その力を恐れた権力者らが
里に襲いかかる。龍と命を結びつけている竜使い達は…。
(「鳥来る」)。
雨の降らぬ村。飢えと貧しさに苦しむその地に「雨ふらせ」を
名乗る男が現れた。しかし、村には不可侵の秘密があり…。
(「雨ふらせ」)。
月刊IKKIおよびビッグコミックスピリッツ増刊[ヒバナ]に
掲載された上記三作品に、単行本描き下ろしとなる「竜公」を
加えた全四作品を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
exsoy
44
雰囲気は好き。世界観も好き。でも情報量に対して解説が少なすぎて理解が追いつかない。/わかりやすい「雨ふらせ」が一番いいな、と思ったらデビュー作だった。2018/11/02
紫雲寺 篝
6
遥か太古。竜を宿した少女は、竜を孵した。謎の老人の子という竜は、のちに龍樹となる気に託され、はじまりの竜となった。老人は不思議な力により銅鼓に鳥を宿した。竜と人、鳥を宿した銅鼓を巡り、過ぎる時代の中で、それらの生き様を描く……。正直2度読んだがわからない所も多い。特に1話の老人はわからない。しかしこの設定、世界観は魅力的ではある。ストーリーは伝記的な物語を哀愁を漂わせ描く感じであったと思う。異能より、政治的な側面の多い作品だった印象。人物の描き分けは微妙かなぁ。また読み返したい。読むのもかなり疲れる。2016/06/04
allite510@Lamb & Wool
5
大きな物語を志向していて面白い。のだけど、ところどころ必要な説明が十分されていないので読みにくく感じる。丞相が右手にずっと握っていたもののこととか。特に「龍」と「竜」の違いは物語の根幹に関わる部分のはずなのに広げられていないのが勿体ない。かと言って十分な説明もないのに既に矛盾も発生しているようにも見える。魅力的な要素は一杯持っているので、ぜひ書き続けて欲しい。同じシリーズとしてでも、仕切り直してでも。2017/08/11
つばぶぅ
5
正直、何を見せられたのかわからない。それほどに圧倒的だった。最初の1編では、本当に何が何だかだったが、2編3編と進むうちに設定が見えてきて、ラストを読んですぐさま読み返した。それでも解らないことばかりな自分が悔しい。ロロゥのシーンは堪えられなかった。誰かを想うこと、守ること。愛ですねぇ。2016/05/20
よきかな
5
モノクロの表紙が本屋でとても目立ってました。少しわかりにくいところもあるけれど良いファンタジー。最近、長編を買い続ける気力がないので読み切りというのも購入するきっかけとなった。2016/05/16