内容説明
【第13回柴田錬三郎賞受賞作】和平工作が失敗に終わり徴兵された文隆は、満州で終戦を迎え、シベリアに抑留される。日本の家族の元に届く手紙に繰り返し書かれていたのは、不可思議な言葉だった……。帰国と引き換えにソ連のスパイとなることを求められた文隆が、最後に希望を託そうとした「夢顔さん」とは一体誰なのか? 激動の時代を生き、高貴なる一族の長男として、そして日本人としての誇りを守り続けた文隆の運命は――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
51
下巻ににて一気にストーリーが加速しエンディングへ。一個人のバイオグラフィーとというよりもその周囲(国家、戦況、家族、友人知人)を含めた壮大な物語でした。しかし当時の人達はタフですね。2016/08/22
ehirano1
6
再読。読後はやっぱり、なんだかやりきれないなぁ、という思いです。2016/09/17
雪の行者山@加療リハビリ中
2
近衛文隆の召集令状・結婚から、死まで。上巻に比べて読んでるだけでしんどいことしんどいこと・・・ソビエトその他への抑留者の名簿のことが世間で取りざたされている折も折、一面ではあろうけれどそのつらさを垣間見た気がした。夢顔さんの謎が解けたとき、なんともいえず切ない気持ちになる。ただ優れた人というのではない近衛文隆の人間性に大いに惹かれ、何とかならなかったものか、と思わざるを得ない。でもなんともならなかったんだなあ。 2015/05/03
hash
1
…(やりきれへん)2015/06/05
Teppei Tsujiyama
1
戦争中の出来事は色々な面からみると楽しい。華族という視点と国家という権力を横暴に使う人間の怖さ2013/12/19
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