内容説明
炭化した焼死体の腹部から、異様な「虫の塊」が見つかった。難事件に際し警視庁は、法医昆虫学者・赤堀の起用に踏み切る。死体の周りの虫から犯行を分析するという、日本初の捜査方法とは。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
射手座の天使あきちゃん
266
「【警告】決して食事中には読まないで下さい!!!」ぐらいの注意書きは欲しいですよね >_< 冒頭の解剖シーンの描写からして不快感Maxです。が何故か主人公の好奇心と行動力に「えっ、何するの?」、「うぇ、気持ち悪ぃ」、「おい、ヤバいよ!」とついつい釣り込まれてしまい最後まで一息に読み切りました。結構面白かったです。 (^_^)v2017/07/30
nobby
226
これはまた面白い!噂のウジ虫描写に身構えての数十頁を乗り越えれば、あとはもう一気読み。まずはウジ虫・ハエ等の生息状況から死を探るという模様が馴染みなくも興味深い。それはあくまで導入でしかなく、中盤は岩楯・鰐川コンビの警察と昆虫学者・赤堀の二手で追っていく。何よりその皆のキャラクターに魅かれる。最後の少し強引だが手に汗握る展開は『よろずのことにー』とも重なり止まらない。赤堀ならではのサイン、岩楯にたどり着いてホッとする。2015/11/29
しんたろー
190
川瀬七緒さん初読み。読友さんオススメ人気シリーズなので手に取ってみた…なるほど!虫の生態を核に置いたミステリは手垢が付いてない新鮮な気分で楽しめた。謎が深まる展開も面白いし、虫バカの准教授・赤堀、ニヒルな刑事・岩楯、メモ魔の刑事・鰐川、3人のキャラ立ても悪くない。ただ、その3人に深みを持たせられるのに書き込めていないのと、犯人側の心情描写が足りないのが惜しい。文章もコミカルとシリアスの書き分けが巧いとは言えない…巻を追う毎に進化しそうな可能性を感じるので、次巻とデビュー作を読んでから評価を定めたいと思う。2019/12/12
さばかん
168
面白かった。 昆虫学者がスーパー頭脳で閃いたり、名推理を披露したりすることはなく、地道に調査して考えて、検査して考えて、考えて調査して、真相に辿り着く。 こういう感じの作品にありがちな警察が無能ということもなく、警察は警察の捜査をしっかりやって、昆虫学者との役割分担ができていて、面白かった。2018/05/03
yu
166
Kindleにて読了。ウジ虫の印象が強すぎる。。。とはいえ、楽しく読了。やっぱりミステリーは面白い。このシリーズは読破決定!2019/08/27