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内容説明
狂奔の1980年代から30年の小説は、みなが眼を背けてきたはずの、「死」にまみれていた――。まったく新しい視点で現代文学を読み解く、感動的なブックガイド。村上春樹『1Q84』、よしもとばなな『アムリタ』、小川洋子『博士の愛した数式』、綿矢りさ『蹴りたい背中』など、全58作品を解説。人はなぜ小説を書くのか。人はなぜ小説を読むのか。心の深いところが揺さぶられ、とてもよくわかる評論集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
恵
1
『死』を観点に現代文学を読み解いたブックガイド。著者の簡単なエピソードに各作品のあらすじと本作のテーマともなっている『死』について時代背景や宗教・民族考等を交えながら解説しています。58作品を解説しており、いくつか興味深く感じたものもあったので、今後読みたい本として追加させて貰いました。既読本に関しては自分で感じ得なかった解釈が面白かったです。但し一人の作家の作品を複数紹介するより(関連性があるものは難しいですが)幅広く紹介して貰いたいという感想は抱きました。2013/09/13
海野藻屑
0
死ぬことで完結できるのは生きてる人間だけで書籍は死で終わらない。永遠に読者の鏡になるんだ。2017/07/05
ねこ
0
本をたくさん読んだ気になれるし、読みたくなる本。批評兼半エッセイで、ひとつひとつ短いがついつい読み過ぎてしまう。たくさん読まねば。2013/09/06
えみ
0
小説に描かれる死。時代背景等を踏まえ、よく整理された論評。海外編、戦前編も書いてほしい。2012/09/30
アイ
0
書評というか小論文みたい?現代小説から読み取れる、死生観や、それに大きく影響を与えてるという日本の近代史のながれ。興味深かった…勉強になりました。こんなこと全く考えずに、本読んでるからたまにはいいかな、こういうの。2012/02/05