文春文庫<br> 歴史を紀行する

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文春文庫
歴史を紀行する

  • 著者名:司馬遼太郎
  • 価格 ¥641(本体¥583)
  • 文藝春秋(2016/05発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167663353

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内容説明

幕末――吉田松陰を筆頭に過激な思想、行動に突っ走った長州。西郷隆盛、大久保利通と大人の智恵を発揮した薩摩。松平容保を頂点とした会津の滅びの美学。危機の時ほど、その人間の特質が明瞭に現れる時はない。風土と人物のかかわり合い、その秘密、ひいては日本人の原形質を探るために、日本各地を歴訪し、司馬史観を駆使して語る歴史紀行。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゲンキ

103
司馬遼太郎さんの歴史紀行本です。司馬遼太郎さんが歴史小説を書くために何度か足を運んでおられたから、こういった本も書けるんだなぁ~と思いました。本書を読んでいると、自分も司馬遼太郎さんと現地を紀行しているみたいに、その土地ごとの、地形や城郭や町並み、そこに住む人々の雰囲気等が味わえて、大変良かったです😊2022/04/24

44
あとがきは昭和44年1月(1969年)。電子書籍(2016年)の冒頭に「今日からすると差別的表現ととられかねない箇所」云々とあるが「風土的気質、性格、思考法」から歴史や現在を理解しようとすれば自ずと差異をみることになろう■タイトルがまた絶妙である。『歴史と人間と風土』と改めず「文藝春秋」連載時の原題のままとしたそうだが原題の方が味がある■それにしても最初の土佐から飛ばしているので(差別的表現が)、いま読んで大丈夫なのか(言葉狩りに五月蝿い人々が批判しないか)心配になる。個別の話はコメントへ2022/11/23

さつき

33
いろいろな地域を旅しつつ、その土地の歴史が様々な角度から語られています。そこに暮らす人々の気質をうかがうことができるようで、面白いです。司馬遼太郎コミュニティ司馬塾でご紹介いただき読みました。司馬作品は小説も面白いのですが、紀行ものに最近はハマっています。我が県神奈川は未掲載なのが残念です。あまり特徴がないからかなぁ…2016/04/18

aponchan

31
司馬遼太郎氏の作品乱読中のうちの一冊として読了。様々な作品で描かれている場所を氏が訪れて土地柄や人柄を表現した、総集編的というか復習編という感じで楽しく読めた。三河、薩摩、長州といった歴史上、多く描かれている場所に加え岡山は個人的に最近訪れたこともあり、先に読んでいればなあと感じた。これからも氏の作品を継続して読んでいきたいと思う。2020/04/19

り こ む ん

25
歴史を愛する司馬遼太郎さんならでわの人間風土紀行。名物を食べる訳でもなく、ひたすら、歴史のトゲ(要)になった土地を訪れて、その時代に思いを馳せる。そんな旅もいーなと思う。個人的には、会津、長州の旅が興味深かった。あと、忘れられた徳川のふるさと三河も面白かった。旅したいなぁ…2014/09/15

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