内容説明
乃木希典――第三軍司令官、陸軍大将として日露戦争の勝利に貢献。戦後は伯爵となり、学習院院長、軍事参議官、宮内省御用掛などを歴任し、英雄として称えられた。そんな彼が明治帝の崩御に殉じて、妻とともに自らの命を断ったのはなぜなのか? “軍神”と呼ばれた男の内面に迫り、人間像を浮き彫りにした問題作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
296
乃木希典伝というよりは、考察というに近いか。幼少期の乃木についてはほとんど触れられることがなく、彼が若くして少佐に任官したあたりから。前半の「要塞」では、もっぱら旅順攻囲戦が語られるが、ここでは小説的な飛躍はほとんど見られない。後半の「腹を切ること」においてはじめてそうした想像力を駆使したようだ。それにしても、いたって控えめにではあったが。乃木希典の生涯は明らかにアナクロニズムの中に生きる人のそれである。司馬遼太郎はしばしば乃木の性格を「劇的」という言葉で表現しているが、例えば旅順から凱旋した乃木が⇒2025/12/24
遥かなる想い
271
司馬遼太郎が乃木希典を描いた本である。 乃木ほど毀誉褒貶が激しい人は 描きにくい のではないかとも思うが、 著者の史観は遠慮がないのが 気持ち良い。近代日本における古典的忠臣 乃木希典がいかにして形作られていったのか ..自刃に至るまでの乃木希典の 精神の過程とともに 妻静子の心の持ち様が 印象的な 物語だった。 2017/03/01
yoshida
205
日露戦争の旅順要塞攻略で有名な乃木希典。彼の軍事的な能力は司馬史観もあり、意見が分かれる。「坂の上の雲」でもあるように児玉源太郎と乃木希典が、若いころからの鮮やかな対比で描かれる。日露戦争の辛勝後に燃え尽き亡くなる児玉。明治天皇の大喪の日に、夫人の静子と殉死する乃木。子供二人も日露戦争で亡くなっており乃木家は絶える。乃木の頑ななまでの軍人としての美意識と、明治天皇への忠節を感じた。まさに劇的な生涯ではある。これが後の日本軍の精神主義に影響を与えたのではないかと思わせる作品。とは言え小説なので楽しく読了。2017/04/09
ナイスネイチャ
129
乃木希典の事が著者は嫌いな事が分かる。無能とまでの酷評に仕立て上げ、なぜ殉死に至ったのかを綴ってました。これだけ嫌いでよく作品にしようと思ったのが疑問。2020/06/30
Die-Go
100
明治帝に殉じた陸軍大将・乃木希典の半生を描く。正直ここまで読後感の悪い司馬遼太郎は初めてだ。なぜだろう?きっと、死をもって殉じると言うことに違和感を感じるからだろう。乃木大将の精神性を極めて美しく感じてしまう日本人の特性にも。★★☆☆☆2017/07/05
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