文春新書<br> グローバリズムが世界を滅ぼす

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文春新書
グローバリズムが世界を滅ぼす

  • ISBN:9784166609741

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内容説明

世界経済でいま何が起きているのか? 「雇用や産業を保護するのは間違いで、規制撤廃こそ唯一の成長戦略であり、経済のグローバル化は歴史の必然だ」と言われるが、現実はまったく逆。グローバリズムこそが経済危機、格差拡大、社会崩壊を招くという世界経済の真実に迫る。

【目次】
第1部 グローバリズムが世界を滅ぼす E・トッド H-J・チャン 藤井聡 柴山桂太 中野剛志
第2部 グローバル資本主義を超えて
 トータリズム(全体主義)としてのグローバリズム 藤井聡
 新自由主義の失敗と資本主義の未来 H-J・チャン
 歴史は繰り返す?――第二次グローバル化の未来 柴山桂太
 国家の多様性とグローバリゼーションの危機――社会人類学的視点から E・トッド
 新自由主義と保守主義 中野剛志
第3部 自由貿易とエリートの劣化 E・トッド 中野剛志 堀茂樹

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

49
冒頭から結論:エリートの甚だしい劣化(3頁)。藤井教授は、グローバル資本主義を倫理の問題として捉えることもできると指摘する(32頁)。日本の真の問題は出生率低下(42頁~)。その原因は家族制度の崩壊ではなく、家族を重々しく考えているから(45頁)。トッド先生「国家の多様性とグローバリゼーションの危機」(125頁~)。教育や文化、家族システムがグローバリゼーションの深い部分を動かしているという。そのラディカルな変化に注目して単なる政治経済の次元の変化ではないと自覚することが重要だと思った。2015/11/09

Y2K☮

42
2014年の本。トッドはグローバリズムの旗手である英米からその脱却への流れが始まると予言。実際英国はEU離脱を決め、保護主義のトランプが大統領に。中国とドイツは近隣諸国を食い物にして一人勝ち。大企業は目先の利益だけを求め、内部留保を従業員ではなく株主へ回し、タックスヘイブンで課税回避。なのに日本政府は法人税を下げ、消費税を上げる。故に輸出が増えて株価やGDPが上がっても庶民は苦しいまま。雇用不安定→支出控え→デフレ→利益減収。少子化や進学率低下まで招く新自由主義は経済だけでなく教育や安全保障でも時代遅れ。2016/11/15

さきん

30
グローバリズムの問題点に私たちはもっと気づかないといけません。急激な状況変化は、社会を不安定化するのは、火を見るよりも明らかです。グローバル化を政府は推進するのではなく。ブレーキをもっと多用すべきです。2015/07/04

シュラフ

27
中野剛志の舌鋒が鋭く、目からウロコが落ちた。グローバリズムのイデオロギーを支えるのは新自由主義。新自由主義とは保守のこと・・・と思っていたのだが、とんでもない勘違い!保守の思想とは、歴史的に形成された伝統的な共同体を尊重する考え方。これに対して新自由主義の思想は、グローバリズムによって各国固有の文化や伝統的な生活様式を崩壊させかねないもの。本来的には保守と新自由主義の思想は相いれない。新自由主義と結びついたことで保守は死んだという。新自由主義とは統治の放棄。エリートの劣化が新自由主義をはこびらせたという。2015/10/30

たー

24
グローバリズムの問題点が非常に分かりやすく述べられている。トッドの本もいつか読んでみたい。2015/06/24

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