内容説明
歩くことは、思い出すこと。
『孤独のグルメ』などで人気のマンガ原作者が、地元・東京三多摩地方を40年ぶりに散歩。歩きながら、思いは野性味あふれる少年時代にタイムスリップ。母が作るせりそばやぬか漬けなど、少年時代のささやかながら豊かな食生活は、著者の作品の原点を垣間見せる。実弟・久住卓也のイラストもノスタルジーあふれる、街歩き&自伝的エッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむら
45
東京都の23区以外の西側の部分が三多摩。私も三多摩出身なのでこの言葉は知ってるけど、東京以外の人はほとんど知らないらしいです。ホントだ変換で出てこないや。思ってたより広大な地域を1人散歩。楽しそう。グーグルマップでチェックしつつ読む。楽しい。観光客か全く来なそうな小田舎感がいい感じ。そして歩きながら思い出す久住さんの少年時代もノスタルジック&バカ男子でいい感じ。小学生ん時道端に落ちてる棒を拾うと「いい棒みっけ」って言うとか。いい棒。2016/07/01
ホークス
33
故郷三多摩(東京西郊)を歩き、来し方を少し感傷的に振り返る。三多摩在住者として興味深く楽しく読んだ。著者は1958年生まれで、記憶に残る人や場所は既に喪われたり、縁が切れていたりする。こうして人は現実に置き去られて行くのだろう。対照的に両親が住む築50年の実家では、個々の物を実に詳細に解説する。現実と自身を繫ぐよすがとして。大都市郊外の気楽さは、田舎の同調圧力や都会の虚栄から免れる事だが、それは「根の浅さ」でもある。この「郊外的な自由と哀感」こそ、著者の本領であり本書の魅力だと思う。2017/07/23
ぐっち
32
久住さんが三多摩(東京23区より西のほう)を散歩するシリーズ。我が家も元神奈川県地域で、行動範囲が被りまくり。野川公園、国立昭和記念公園、多摩動物公園、秋川渓谷…なんてメジャーどころは当たり前、戦車道路とか、モーターボートとかマニアックなところが被ってる。もうこれは、いつクスミさんに遭遇してもおかしくない(うちのダンナもファンだし)。ちなみに南大沢に行くときもこの本を読んでたら、ちょうどその回で笑ってしまった。別の作家さんので行ったことのある場所は物足りないと書いたが、この本は物足りなくないのが不思議。2018/04/14
緋莢
30
東京以外の人には、ほとんど通じない「三多摩」。三鷹に生まれた著者は、「東京人」という意識が薄かったが、かつて三多摩は東京ではなく、神奈川に属していた事を知り、納得する。家の近所の「ドブ川(仙川)」を歩き、武蔵小金井の幼馴染みの店を訪ね、先生の住んでいた小平を歩く。少年時代の思い出や好きだった食べ物、音楽などを思い出しながら散歩する様を書いた街歩き&自伝的エッセイ。2016/03/03
Tadashi_N
27
東京の中にありながら東京的ではない部分。2021/07/07
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