創元推理文庫<br> 家庭用事件

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創元推理文庫
家庭用事件

  • 著者名:似鳥鶏【著】
  • 価格 ¥600(本体¥546)
  • 東京創元社(2016/04発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488473075

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内容説明

市立高校に入学した頃は、こんなにも不可思議な事件に巻き込まれ、波瀾万丈な学校生活を送ることになるとは、僕は想像だにしていなかった――。『理由あって冬に出る』の出来事以前に、映研とパソ研との間で起こった柳瀬さん取りあい騒動を描く「不正指令電磁的なんとか」。葉山君の自宅マンションで起こった怪事件「家庭用事件」。葉山君の妹・亜理紗の学校の友人が遭遇した不可解な引ったくり事件から、葉山家の秘密が垣間見られる「優しくないし健気でもない」など、全五編。事件に満ちた葉山君の学校生活を描く、〈市立高校シリーズ〉短編集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

123
市立高校その6。連作短編集。再び時系列バラバラ(あとがきに詳細あり)。優しくない~を読んでうそ~んとなりその設定これまでに伏線あった?。2017/09/07

mocha

100
久しぶりの市立高校シリーズ。今回も頼まれ葉山君はいろんな人から使われている。なのに肝心なところは伊神先輩がさらっと解決。映研とパソ研のもめ事、弓道部の盗難事件など5篇。『優しくないし健気でもない』では葉山君が自分で謎を解くも、なんとも後味の悪い真相だった。でも彼の真摯な優しさ、あったかさに感動すら覚え、目を開かされるような思いがした。と、せっかくいい感じで読み終えたのに、またしてもあとがきで悪ノリする似鳥氏に可笑しいやら呆れるやら…。2016/09/20

hnzwd

100
息の長いシリーズになったなぁ、と、しみじみ思ってしまうシリーズ第七弾。今までの表紙絵の雰囲気も好きだったんですが、、中身は相変わらずの葉山君でした。とある理由からストーリーが若干重めになるので、表紙で多少は中和を図ったか。伏線に気付き、まさかね、、と思いながら読んでたので、ラストはそこまでの衝撃ではありませんでしたが、、なかなかの大ネタでした。2016/05/17

へくとぱすかる

86
3年ぶりの市立高校シリーズ。再読中ですが、ここから初読。あいかわらず事件が続く高校生活。葉山くんの家にもトラブルが起こるのだから、ちょっと危ない? 読み終わってつくづく、作者は読者にしかけるトリックがうまい。短編それぞれを読んで、トリックメーカーとして一流だなと思う。前作のときにも最初から本作の構想があったのかと思ったくらいだが、実際にそうかもしれない。3年くらいのブランクはミステリ作家なら、マジシャン的応用ができるのではと思う(そうかな?)。葉山くんも十分探偵が務まりそうだ。でも伊神さんにはかなわない。2021/04/25

のっぱらー

81
「市立高校シリーズ」は初読だったけど、それでもラストの展開にはびっくり。これ、シリーズずっと読んできた人だと、驚きっぷりは半端無かったんでしょうね。ただ、それを省いても、「不正指令電磁的なんとか」などネーミングセンスや、似鳥さんお得意の注釈や力入れまくりなあとがき、そしてなんといってもそれぞれ謎解きの面白さは太鼓判。ぜひぜひシリーズ遡って読んでみたい、という気持ちになりました。2016/06/04

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