内容説明
『ぐりとぐら』など、数々の名作を生み出した児童作家・中川李枝子さんが、日本中のママに元気と勇気を与える1冊!
『ぐりとぐら』をはじめ、世代を超えて愛される大ロングセラーを生む児童文学作家・中川李枝子さん。81歳になる中川さんの創作の土台は、自身の子ども時代に魅了された岩波少年文庫。そして、17年間の保育士経験です。
子どもたちの現場で、子どもと真剣に向き合ってきた中川さんは「子どもはすばらしい先生」「この世で子どもほど面白く、愛すべきものはない」と繰り返します。戦前戦後を経験し、母として、保育士として、児童文学作家として生きた中川さんのしなやかな80年を散りばめることで、女性としていかに生きるかを、子どもが備える力を、見つめなおせます。
悩める現代の母たちへ、未知の育児に不安を抱くプレ母たちへ贈る応援歌です。
【主な内容】
■ 子どもと本が教えてくれた
~ 私の保育士時代、子ども時代 ~
第一章 保育園の子どもたちに教えてもらったこと ~目指したのは日本一の保育士~
第二章 みんな、本が教えてくれた ~子どもは大人をしっかり見ている~
第三章 子どもに学んだ童話の書き方 ~『いやいやえん』『ぐりとぐら』が生まれるまで~
第四章 お母さんはみんなきらきらしている ~育てる楽しみを味わって~
■ ママ、もっと自信をもって
~ 悩めるママと中川李枝子さんの子育てQ&A ~
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リョウ万代ホーム施主|貯金おじさん
45
ぐりとぐらの作者に方のエッセイです。保育士を17年してその事が作家として活きているし、そして何よりも子供が好きなんだとか、喜ばせたいんだなと思って、自分の娘にこの作者の本を読み聞かせしようと思います。2016/08/01
ハッピースマイル
27
今イヤイヤ期真っ最中の2歳の娘も大変だけど、小学6年生の長女の方が私としては気にかかっていて…。図書館でふと見かけて、どうしたらいいのか本に答えを求めるまではいかなくとも、何かヒントがあればと読んだ本。書いてあることがとてもわかりやすく、あーしろこーしろと書いてあるわけではないけど、読んで気持ちはなんだか楽になりました。ついあれこれ口出ししちゃうけど、家族がいつも笑顔でご飯を食べられるように、私もみんなを大切にしたいなと思えました。2016/09/07
木漏れ日の下
19
暖かい気持ちになれました。そして、少し自信持っていいのかな?と。著者の保母さん時代の話はとても面白く、当時は面倒に感じたお弁当作りが子供にとっては大切なママ自慢の時間の始まりになるというエピソードを読んで報われた気がしました。そういえば、幼稚園時代、参観に行くと誰が自分のママなのか友達に指をさして『あれ、うちのママよ』とみーんな言い合いっこしてたなぁと思い出しました。絵本を子供より自分が楽しんで読んでたことだけは胸を張れます(笑)全てのお母さんへの肩の力を抜かせてくれる励まし本になると思います。2018/11/21
縞子
18
「子どもはみんな問題児」と一緒に手元に置いておきたい本。子どもはかわいくて、面白い!本当にそうなんだけど、行き詰まる時が多々あって。そんな時に読み返したい。私は中川さんの絵本や童話をほぼ読まずに大きくなったので、これから息子と読んでいきたいな。しかし、中川さんがトトロのさんぽなどの作詞をしていたとは!!2018/07/28
あまりりす
14
図書館で目について、手に取りました。「ママ」という言葉の響きがあまり好きではないため、こういった作品(なんて言うんだろ?育児書?育児指南書?)のタイトルに「ママ」と入っていると手に取らないんですけどね、中川李枝子さんの著作となれば話は別です!大変興味深く読み進めることが出来ました。「日本一の保育士」さんを目指した中川さん、うちはもうこの年頃の子供は居ないけれど、こんなふうに子供に接することができていたらもっと良かったのに!と臍を噛む思いです(_ _;)乳幼児期のお子さんを持つお母さんにおすすめの一冊です!2016/05/29