著者等紹介
桜木紫乃[サクラギシノ]
釧路市生まれ。2002年「雪虫」で第82回オール讀物新人賞。07年単行本『氷平線』でデビュー。13年『ラブレス』で第19回島清恋愛文学賞、同年『ホテルローヤル』で第149回直木賞、20年『家族じまい』で第15回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞
そら[ソラ]
札幌市生まれ。北海道を拠点に絵本作家、イラストレーターとして活動。絵本の読み聞かせやライブペインティングも行っている。主なキャラクター作品に、JR北海道ICカード乗車券「Kitaca(キタカ)」の『エゾモモンガ』、北海道観光PRキャラクター『キュンちゃん』など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しんごろ
181
作は桜木紫乃さん、絵は『パンダ星』のそらさん。サチコさんは、実在の人で車いすを使う方のドレスを作ってる方です。サチコさんの優しさが滲み出てる素敵な絵本です。東西南北を駆けめぐるサチコさん、頑張れ~と応援したくなります。大人の方にぜひ読んでほしいね。親子で一緒に読むのももちろん良しですよ。【サイン本】2021/12/04
ネギっ子gen
74
【その夢、叶えます! サチコさんのドレスが、あなたをお姫様に――】ザ・チーム北海道(桜木紫乃と絵本作家・そら、スタイリスト・石切山祥子)による絵本。発行も北海道新聞社。洋服のことで困ったら、助けてくれる魔法使いがいます。スタイリストのサチコさんです。ある日、車いすユーザーで仲良しのなっちゃんから手紙が届きました。「サチコさん おげんきですか わたし けっこんすることになりました また すてきなまほうをかけてください」と。「なっちゃんが おひめさまになる日の ドレスをつくらなくちゃ」と、魔法使いに変身!.⇒2022/03/15
とよぽん
73
北海道発の絵本。スタイリストのサチコさんは、着る人の身も心も満足させてくれる素敵な方で・・・。車いすに乗るなっちゃんに、成人式の晴れ着、そして結婚式のドレスを。もう、読んでいる私もうれし涙が。真のバリアフリーだと思った。2022/02/10
ぶんこ
55
スタイリストとは、洋服で困っている人を助けてくれる魔法使い。サチコさんはスタイリスト。車椅子のなっちゃんが結婚することになりました。車椅子の人でも楽に着られるようにと、ドレスを真っ二つにカットして作りました。なっちゃん感激。最初は自分に似合う服をわからないし、買いに行くのも面倒くさい。サチコさんに用意してもらいたいな、なんて考えていました。そうか、本当に困っている人優先です。桜木さんの文章も、そらさんの絵も、優しさ溢れた色彩で素敵でした。2022/01/23
あつひめ
45
夢や希望、勇気を与えることって、こういう心の持ち方なのだと改めて感じた。どんな長い小説よりも心にしっくりとくる。小さな子でも大人になることをワクワクと心待ちにできる、そういう気持ちを少しずつ持ってもらえる素敵な作品だとおもった。絵もとてもやさしい表情をしていて、そらさんのファンにもなりました。自分の住まう北海道の作家さんやイラストレーターさんの活躍はとてもうれしい。2022/03/29