内容説明
人類が初めて出会った異星種族は、なんと意識を持ち自己複製する機械生命だった。しかも彼らは、土星最大の衛星タイタンで文明を栄えさせ、地球の中世西欧そっくりに暮らしていたのだ。人類の派遣団との接触により、新たな社会的統合に向けて進みはじめた機械人たちだったが……最大の謎が残されていた。彼らの創造主とはいったい何物なのか? 機械人たちとのコンタクトを成功させた、天下無敵の心霊術師ザンベンドルフとそのスタッフがふたたび立ち上がる! 『造物主の掟』につづく本格SF巨編登場!!/解説=牧眞司
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
植田 和昭
15
家の書庫のJPホーガンコーナーにあったのを発見。造物主の掟も探したけどなぜか見つからないのでこちら側から読んでいく。確かに一回読んだようだがほとんど忘れていた。1999年に読んだようだ。ライフメーカーの正体が明かされるが、機械人間の話はあまり出てこない。この本が書かれ時代にAIの出現を予測するのはすごいと思った。また機械が進化してた自己増殖をするなんてもう生物と言える段階だな。やがて人間も肉体を捨ててプログラムの一部になるのだろうか。造物主の掟も買ったので読んでいきます。冒頭22pだけでも価値あり。2024/09/05
SINKEN
10
【総評】★★★★★【感想】造物主の掟の続編。今回は、遥か昔にタロイド達を送り出した別の恒星系の異種知的生命たちが絡んだお話。前作のプロローグで既にその知的生命たちが悲運を遂げたところは語られているのに、どうやってこの内容に登場させるのか興味深かったが、さすがはホーガン、キッチリと科学技術に裏打ちされた仕掛けで楽しませてくれました。元々続編を考えていなかったとの事なのでかなり苦心したと思うけど、しっかり辻褄合わせたうえでエンターテイメント性も損なわず、前作に劣らず非常にいい出来だと思いました。2019/11/30
ちゆきち
8
面白かったです。ロボットも、宇宙人(鳥)も、コンピューターでさえそれぞれきちんと個性があって丁寧に書かれていると思いました。あまりにテンポがよく、愉快なので、手塚治虫の漫画を読んでるみたいな気分になりました。2015/12/10
なつみかん
7
そうか!「造物主(ライフメーカー)の掟」そっちも読まないといけないかっ。2024/10/27
roughfractus02
5
原題はThe Immortality Option。本書は物語を喜劇化する役をペテン師からAIに替える。人類とタロイドの二人称関係に後者の造物主で猜疑心の強いボリジャンが加わり、平和が乱される時、喜劇は痛快な笑いをセットする。科学は、脳の誤謬認知を三人称の他者に見出す報酬として笑いをヒトに与えるという。二人称関係から外れる者は、感情移入不能なモノとされ排除可能になるのだ。ボリジャンをバグと見なしデバッグするのは自ら作ったAI「ジニアス」である。こうして喜劇は被造物に造物主を退場させるオプションを行使する。2018/09/22
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