内容説明
不思議な魅力に満ち溢れた日本神話の世界…。中でも『古事記』には数々の謎や政治的意図が隠されている。
ヤマタノオロチの正体とは? 最高神アマテラスの秘密とは? 古代の日本に北海道と沖縄はなかった? 出雲大社は奈良の大仏より大きかった?
などなど、読めば読むほど沸いてくる疑問の多くを解き明かし、『古事記』に潜むミステリーを徹底解説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きっちゃん
14
神を「柱」数える理由や皇祖神・アマテラスが絶対神ではない理由など分かりやすく解説してあった。いまさら聞けない事も多くて面白かった。2015/07/30
C-biscuit
11
Yahooブックで読む。先日、本居宣長の本を読んだので、古事記について復習がてら読む。もっとも神様の名前が難しく細かなところまで覚えられない。それでも、日本の根源のようなところもあるので知っておきたいことも多い。古事記のような古い書物は、時の政権が民衆をコントロールするために神格化させるような意味があるようだが、そこでの出来事は事実を含んでいるようなことも多いらしい。ヤマタノオロチ退治は、当時の川の氾濫を鎮めたもののような考えかたもあるようで、草薙の剣へとも繋がっていく。少し古事記を知っている人向きの本。2016/05/29
ayafuya-papa
10
どの謎もいい視点で古事記の疑問点が解けていき、これから御朱印巡りに神社を訪れるのが、ますます楽しみになります。近代における神道の位置づけも理解できて良かったです。2017/10/29
ミミズク
3
オーディブルにて。星4つ。 神話の時代において詳細な記述から事実を読み解こうとしたり勉強になりました。ただ歴史書は勝者が改竄していると思って読んでいた2025/01/24
ゆうさこ
2
「謎」というのは、やや大袈裟で、わりと基本的な知識や有力な説が、問いに答える形で書かれている印象。ミステリー感は感じなかった。「謎」と言うなら、私が一番「謎」に思うのは、古事記に出てくる神々が、古事記が編纂される以前は、人々の中でどう存在していたのか?である。稗田阿礼が天武天皇の命で暗誦し、古事記の基になったとされる『旧辞』。これが残っていないから、正に謎でしかないのだが、もしも内容を知ることができたなら、果たして…2024/11/02