内容説明
古代日本において祭りや重要諸行事を支えた原理とは何か。白鳳期の近江遷都、天武天皇大内陵、高松塚古墳、大嘗祭、さらには沖縄に残る祭祀や伝承に秘められた幾重にも重なる謎を果敢に解きほぐしてゆく吉野民俗学の挑戦。日本原始信仰と陰陽五行思想の習合が生み出した古代日本社会の姿、そして外来思想を享受した古代人の思考と世界観に鋭くせまる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
佐倉
9
東から来た太陽が西に沈む=ニライカナイから死の国へ向かう流れであり、日本の呪術は東から来るものを西へ向かうままにせず留めることで死に対抗してきた、という。陰陽五行の流入や母胎信仰からそれが子午軸にスライドしていった…ということを古代の遷都や墓の位置、大嘗祭などから論考する。氏の著作を読むのは2冊目だが、巻末の解説を読んで氏の著作の読み辛さの理由が解った気がする 。氏は読み取った世界観を自明なものとして書いて現代人に説得する手続きを取っていない。これを現代性に左右されない自由な思考と評価すべきか否か……2023/04/09
Akito Yoshiue
7
推理小説のような面白さがある。2021/09/08
みかん。
3
デジモン02を思い出して懐かしくなりました。日本人がポケモンやデジモン等に属性を付けたがる理由を何となくですが納得いたしました。2024/01/27
しょうゆ
3
買ってから数年寝かせてしまっていたが、GWに一気読み。日本の原始信仰に陰陽五行説が融合し、呪術の形式が整っていったという話。同じ説明の繰り返しですが、繰り返されることで理解できることも多く面白かったです。古代人の世界観を捉えるにあたり、穴にこもるということが非常に重要な意味を持つのは興味深い。2021/05/04
眉毛ごもら
3
新年初読了はこちら。日本原始信仰として生命の生まれるところを重視しそれが陰陽五行説とミックスされて日本独自の呪術として発達したのである!というのが概略でよろしいかな?大嘗祭と沖縄の祭りについての解説は面白かった。大嘗祭はともかく沖縄の祭りは今でも続いておるのか気になる所ではある。祭りに仕込まれた方角から干支の意味を解く。やってる人そこまで考えてなかったよ、なのかガチでそこまで考えてたのか。天武持統両帝がいろいろ仕込んだのはちょっと信憑性があって面白いなと思った。呪術はロマンの塊だねぇ。2020/01/05




