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内容説明
アサヒスーパードライから、ビール王者の座を奪回せよ――地方のダメ支店発、キリンビールの「常識はずれの大改革」が始まった!筆者はキリンビール元営業本部長。「売る」ことを真摯に考え続けた男が実践した方法とは?驚異の逆転劇から学ぶ、営業の極意、現状を打破する突破口の見つけ方!大切なのは、「何のために働くのか」「自分の会社の存在意義は何なのか」という理念を自分で考え抜くことだ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鉄之助
288
始まりは「左遷」だった。高知でシェア最下位に転落した支店に飛ばされた著者・田村潤の、復活V字回復のドキュメント。著者はその後、キリン本社の副社長まで上り詰める。書いてある中身は、特別なテクニックなどない。「ヒントは現場にある」と、店回りの量をとにかく増やし、「質」を高める。支店の雰囲気も見違えるようになって、二人の女性事務職員が、来訪した社長へ直に意見を言うまでになっていた。感動!「苦しいときの変革は地方から」に、勇気をもらった。2019/09/16
Miyoshi Hirotaka
212
シェアの逆転は困難。スーパードライのシェア逆転、ラガーの再逆転は、感動的で競争戦略の良いお手本。一方、ビール業界は寡占。片手未満のメーカーがシェアを奪い合う。この構造は酒税法の規制に由来する。このためわが国のビール業界は成長の方向性を間違えた。一つは、経営資源を業界内の競争に集中させ過ぎたこと。もう一つは、発泡酒のような低価格商品でビールの価値を下げたこと。このため、海外進出や高品質商品開発で出遅れた。ビールは季節や土地で表情を豊かに変える大地の作品。ワイン、日本酒、焼酎のように多様性を追求して欲しい。2017/12/05
ehirano1
210
「はじめに」の『・・・この闘いの本質はライバルとの闘いというよりも自社の風土との闘いといえると思います』の一文で本書を手に取ることを決めました。一つ言えることは、著者は確実にP.ドラッカーを読んでいるということです。2019/12/08
forest rise field
190
全国標準ではなく、地域に合った商売のやり方を実践して成功した事例。固定観念を除外して基本活動をコツコツ行う。分かってるようで分かっていない、簡単に出来るようでなかなか出来ない、そんなシンプルな泥臭い日々の営業活動を行えば、結果がついてくる。勉強になりました。『高知が一番!』『たっすいがはいかん!』2016/07/07
ナイスネイチャ
187
図書館本。アサヒビールがキリンビールの牙城を崩した年に万年最下位争いの高知県でトップを取った大改革。現場力と理念。なかなかわかっていても出来ない。後ラガービールの商品力があっての事だが、単純明快な営業方法などドラマになりそうな筋書きでした。2017/01/04